世田谷桜上水の一室で小さな書道教室を開いたのは、2000年11月2日の木曜日でした。
もうすぐ18年目を迎えます。
教室の場所も何度か変わり、現在のしもたかステーション教室に落ち着いてから5年、その後再び桜上水に新しく教室を持つことが出来て4年が過ぎました。
これもひとえについて来て下さる生徒さんのおかげと感謝の気持ちで一杯です。
また、どちらの教室も私だけの力で開設出来たわけでなく、『地域住民や生徒・児童の書写力の向上のためなら』とたくさんの方々のご尽力をいただきました。
活動を開始してからも、陰になり日向になり支えて下さる皆さんに心よりお礼申し上げます。
書道を通じて特別な出逢いを感じることも多くありました。
文筆家で(株)一凛堂代表の稲垣麻由美さん。
年賀状を担当させていただき多くの学びをいただくばかりか、『楽しみにお待ちいただいている方もたくさんいらっしゃいます。』と嬉しいお言葉も。
来年の干支は「戊戌(つちのえ いぬ)」。
「戌」という字は刃物や武器を表す戈(ほこ)と数字の一で成り立っていて、刃物で作物を刈り一つに括り収穫する様子を表しています。
毎年ご依頼を続けて下さることに感謝し、来る年が実り多きものになりますように、今年も心を込めて制作したいと思っています。
稲垣さんが2015年に出版された『戦地で生きる支えとなった115通の恋文』は、『逢いたくて』というタイトルで新宿紀伊國屋ホールや日本橋三越劇場で何度も舞台化されました。
『恋文と出会って本当の戦争のむごさを知った。過去を知ることで未来の扉が開く』という稲垣さんの情熱が人々の心を大きく揺らしました。
特に若い世代に戦争について考えるきっかけになったのではないでしょうか。
そしてこの秋、10月19日に『人生でほんとうに大切なこと がん専門の精神科医・清水研と患者たちの対話』を刊行された稲垣さん。
『今、日本で二人に一人ががんになり、三人に一人ががんで亡くなっている。』という書き出しで始まるこの本も、生きることの大切さについて深く考えさせられることばかりで、読みながら涙が止まりませんでした。
『この本もプレッシャーとの闘いでした。ようやく形にすることができ、いまは愛する息子を世に送り出したような気分です。』と微笑まれた稲垣さん。
皆さん、是非お手に取っていただけたらと願います。
そしてこちらは、いつもお世話になり、年末第九公演の筆文字ロゴデザインも担当させていただいた地元オーケストラ『しもたかフィル』さん。
このHPの管理・運営をしていただいている(株)Fortissimo代表の新野隆憲さんや、撮影を担当して下さっているフォトグラファーの千葉広子さんもメンバーで、その他教室の生徒さんやOBやOG、知り合いのお顔をがたくさんです。
年末で賑わう下高井戸商店街の野外ステージで、混声合唱団の歌声と共に響き渡る感動的な第九は下高井戸の冬の風物詩。
フルオーケストラだけでなく、室内楽やカルテットなど編成もカスタマイズして地域のイベントやお祭りなど様々な場所で豊かな演奏を届け、文化を育んで下さっています。
週末11月5日(日)には、19時15分より国立オリンピック記念青少年センター大ホールにて『第13回定期演奏会』が開催されます。
私も楽しみに鑑賞させていただきたいと思っています。
皆さんご都合がよろしければ、秋の夕べにクラシック音楽をご一緒にいかがでしょうか。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | ||||
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 |
18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
下高井戸にある書道教室