2013.09.30
9月30日 心にのこる小筆字

 日中はまだ暑いですが、日に日に秋めいて明日からはもう10月。

今年も残すところ3か月になりました。

 気候も過ごしやすく旬の味にも恵まれたこの時期、心身共に充実させて、実りの秋にしたいものですね。

 

爽やかな芸術の秋の到来に書道教室の大人の皆さんはとても意欲的で、通常の課題以外に小筆や筆ペンで実用書にチャレンジする方が増えています。

デジタル化が進んで文字を手書きする機会が減り、「漢字が書けなくなった」、「字が下手になった」、「書き順を忘れる」というご相談も多く伺いますが、きれいなペン字はもちろんのこと、昔ながらの小筆字の自然な美しさに癒されるのは日本人のDNAなのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一般クラスのおけいこは課題が自由なので、大筆で漢字の基礎を学ぶ方、臨書をされる方、小筆で実用書や仮名を書く方、、ボールペンや筆ペンで用紙に向かっている方など様々。

しかし、おけいこの最初は気持ちを整えるために、全員お名前の練習からスタートしていただいています。

 

 

 

お名前は自分自身を表し、丁寧に書くことで自分を大切に思う気持ちにもつながるもの。

また、一生の内に一番書く機会が多い字なので、コンプレックスなく書きたいですね。

毎回練習、添削をし、修正しながら書き続けていると皆さん確実に上手くなって行きます。

そして、普段書く時も、「雑になってしまったな」、「見た人がどう感じるかな」などと、相手に対する思いやりを意識して書くことで、自分らしさのある素敵な字に。

 

 

 

 

 

皆さんが集中してお名前の練習をされている時間はとても静かなひと時が流れます。

終わった方から、個別の課題に。

 

 

 

 

上の写真は、今年の4月に入会されてかなの基礎をじっくりと学ばれているUさん。

その後、学生かな課題に実用書と、着々と課題を増やされ、今後も目標をもって取り組まれたい旨を伺っています。

7月に開催した、七夕のイベントでは短冊に「楽しく書道が出来る幸せが続きますように」と書かれて、私も本当に嬉しく思いました。

 

 

 

自由課題のクラスの良さは、普段ペン字を習っている方が小筆の方を見て「小筆字は美しいなあ」と思ったり、「大筆もダイナミックで楽しそうだなあ、挑戦したいなあ」と思ったり、大筆の方が、「きれいなペン字もいいなあ、始めてみようかな」と感じたり、クラスメイトからいい刺激を受けて、書に幅広く親しんでいただけること。

皆さんの目的は様々ですので、ご自身のペースで進めていただき、学ぶ課題を増やすことも自由です。

やる気のある方はみるみる上達し、書道師範の資格を取得することも夢ではありません。

 

 

 

そんな中、たくさんの方が心惹かれるのがこちらの美しい実用書の課題。

いつまで見ていても見飽きることのない、上品な趣のある書ですね。

ボールペンや万年筆よりも難しい筆文字の実用書ですが、基礎学習を繰り返し行えば、必ず上達していきます。

 

 

 

 

細い筆先に集中して書くことで得られる心地よい疲れと達成感は、頑張った証。

そして、身についた美しい筆文字で心の伝わる一言が書けたなら、なんて素晴らしいことでしょう。

変化する社会の中で、時代を超えても変わらない価値のあるものを大切に育むお手伝いが出来たらと、願っております。

また、皆さんに、書くことが楽しい、癒されると感じていただける空間づくりのため、もう少し余裕が出来たら、生徒さん同士の会話の弾むお茶のひと時や、気持ちを高める香り、和のBGMなども取り入れていけたらいいなと、想いは広がります。

 

 

 

 

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