2014.09.10
9月10日 世代を超えて受け継がれるもの 

 

朝夕すっかり秋めいて来ましたね。

一昨日の中秋の名月に続いて昨夜は月が普段より大きく見えるという「スーパームーン」、こうこうと輝く満月が美しい姿を現しました。

皆さまの街ではいかがでしたか?

 

 

一ヶ月夏休みをいただいていた書道教室も、今週から元気にスタート。

夏休み中も通信添削は無料で、郵送やFAX、PCの添付ファイルなど様々な方法でご対応させていただきました。

暑い中、生徒の皆さんはしっかりと自主学習されて、たくさんの力作が届きました。

 

 

 

 

 

 

同封のお手紙や一筆箋、携帯メールやPCメールの添付文に「添削ありがとうございます。今年の夏は高校野球!テレビで熱い熱戦の日々です」、「時間があったので、国立新美術館で催されている読売書法展に行ってみました。」、「岩国での土砂崩れの報道に、先生のご実家のことを案じておりました」など、心の伝わる言葉の数々。

競書出品の最終受付日には、雨の中自宅に届けて下さった生徒さんが二人もいらっしゃいました。

書道教室を通じて得られた素晴らしい出逢いと絆に感謝し、皆さんのお役にたてるように更に頑張りたいと気持ちを新たにしているところです。

教室のレッスンは、毛筆、筆ペン、ペン習字など、ご希望に応じて行っていますが、ひと夏を越して秋からペンだけでなく毛筆も始めたいという方が増えて来ました。

所属の団体『(公益財団法人)全日本書道教育協会』では、書道文化の普及・発展のための事業の一つとして、指導者養成を目的とする『民間書道教授資格認定試験』を実施しています。

その受験資格の一つに、『書教誌で、半紙楷書・行書・草書・篆隷・仮名・条幅漢字(掛け軸の大きさ)・条幅仮名の七部門全てが「初段」以上であること』という項目があり、生徒さんには「少しずつでも出来るだけ幅広く書を学ばれるといいですよ」とお声掛けしています。

中・高生には「社会人になると時間がなくて大変になるから、大学生の時までに頑張って師範取ろうね。」と目標設定。

どなたでも楽しみながらコツコツと続けていれば着実に力がつき、師範取得も遠い夢ではありません。

継続は力。

 

 

 

 

 

 

そして、書教が総力をあげる展覧会『書教展』も9月18日(木)より東京都美術館で開催されます。

来年の第100回記念展も見据えて、20日(土)10時半より本会名誉会長の高木厚人先生らによるギャラリートークも行われるということです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

毎年見学にご一緒しているのは、千葉の生涯学習講座「いきいき大学」で長年にわたり教鞭をとっていらっしゃる川戸和月先生。

お会いすると「先生が一生懸命やらないと、生徒はついて来ないよ!」とはっぱを掛けて下さる、大正12年生まれ御年91歳のパワー溢れる大先輩です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 『第99回 書教展』 ~伝統の書美を翼に乗せて~

日  時    平成26年9月18日(木)~24日(水) 午前9時30分~午後5時30分(最終日は正午まで)

場  所    東京都美術館

主  催    公益社団法人 全日本書道教育協会

後  援    東京都・中華人民共和国駐日本国大使館・公益社団法人全日本書道連盟・読売新聞社

 

皆さまお時間が合えば是非、秋の爽やかな上野公園へ足をお運び下さい。 

 

 

 

 

 

 それからこの時期は、週末に各所で秋祭りが催されて、練り歩くお神輿の行列に街が大変盛り上がります。

 書道教室の生徒さんの中にも毎年家族総出でお神輿を担ぐという方や子供神輿や太鼓車に参加する子供達も数名。

子供達は、立ち寄る休憩所ごとにお菓子が缶ジュースがもらえるのが嬉しくて仕方ないようでした。

当日、お祭り衣装の子供達を見つけるのが楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 

今年はご縁をいただき「赤堤六所神社例大祭」で掲示される、お神輿解体修理寄進者の芳名録をシナベニヤ(縦90㎝×横180㎝)2枚に書かせて頂きました。

 

 

 

 

 

 

 

5月にお話をいただいてから猛暑の夏の間も赤堤祭礼委員会の役員の方々と何度も打ち合わせ。

世代を超えて受け継がれている伝統を守っていきたいと活動される方々の熱意に感銘を受けました。

地域の一員として書で携わることが出来て大変光栄です。

 

 

 

 

 

 

ご芳名は「木簡墨(もっかんぼく)」という、木の表札や塔婆に用いる白木専用の墨汁で直書。

木に直接筆をおろすことは初めてで大変緊張しましたが、すべすべした白い木肌に艶感のある漆黒の墨色が映えて、集中した中にも深い安らぎを感じながら筆を運ぶことが出来ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

地元のたくさんの方々のご寄付により28年ぶりに解体修理され、緑豊かな六所神社境内の神輿倉で静かに出番を待つお神輿。

 

 

 

 

 

 

赤堤の町神輿は、黄綬褒章も受賞された神輿師の名工「志布影彩」氏が制作、現在の価格に換算すると2000万円以上という格調高い芸術品で、技巧を凝らした彫刻や豪華な装飾に目を見張りました。

22日(月)の宵宮祭に続き、23日(火・祝)の本宮祭ではメインイベントのお神輿が朝10時に下高井戸商店街のお神酒所を出発。

南下して、六所神社を周り再び下高井戸商店街に戻ってきて、商店街をを行き来する夕暮れの頃には担ぎ手も観客も最大になりクライマックスを迎えます。

お祭りの二日間、皆さま怪我のないよう安全で大盛況でありますように。

 

 

 

 

 

 

 

書は、お神輿の出発及び終着点となる「日大通り御神酒所」(世田谷区赤堤5-27-12/世田谷消防団倉庫横の緑地スペース)に掲示されるとのことです。

お近くにお越しの際はご覧いただけたら幸いです。

 

季節の変わり目で体調を崩される方が多いようです。昼夜の温度差など十分にお気を付け下さい。

書教展や例大祭の模様は、また後日ブログで。

 

 

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