2014.11.30
11月30日 心に残る干支の年賀状

 

早いもので明日から師走ですね。

そろそろ年賀状の準備に取り掛かる方も多いのではないでしょうか。

来年の干支は「羊」。

今月は、ご依頼のあったお仕事やデイサービスの生徒さんのお手本、自宅の年賀状も含め干支の字をひたすら書いた一か月でした。

未来に向かって羽ばたけますようにと、新年に向け願いを込めて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最近は年賀状をメールで済ませる方も多いようですが、元旦に束になった年賀状が届けられている郵便受けを開けるのは、なんとも心踊ることですね。

 一枚一枚、表に裏にとゆっくり目を通していると、書いて下さった方との思い出が鮮やかによみがえります。

 

年賀状は一年の始めの大切なご挨拶。

ここ数年、おめでたい干支の字をその動物の姿をイメージしながら写実的に表現しています。

そのきっかけは2010年の暮れにご依頼を受けた、企業様の年賀状のお仕事でした。

翌2011年の干支は「うさぎ」。

ひらがなの「うさぎ」と漢字の「兎」・「卯」の字を創作して、一番気に入って頂けた字はこちらでした。

 

 

 

 

そして担当者の方と打ち合わせの最中、朱墨を持参していた私に一言「その朱で眼と身体を入れてみてもらえますか?」と。

 

 

 

 

ハッとするような瞬間でした。

 

 

 

 

ふんわりした長い耳と身体、しなやかな足を伸ばして飛び跳ねそうなうさぎが出現。

スラリとした長身で感性豊かな20代の担当者の方からいただいた助言が生きて、翌年の辰年は躍動感あふれる龍の姿に。

「昇り龍」をイメージして、空を翔け巡るような力強い線を心掛けました。

 

 

 

 

2013年の蛇は、脱皮によって成長するという生命復活の象徴。

勢いよくうねるような線で大らかにシルエットを表し、ペロッと飛び出した舌でユーモアも添えて。

 

 

 

 

 

 

そして、残り少なくなった今年の干支は馬でした。

 

 

 

 

 

がっしりと安定した胴体に速そうな脚、たてがみをなびかせて、清らかに澄んだ元旦の朝の空気に映える姿に。

 

そして来年は未年です。

 

 

 

 

この夏は、ドイツやベルギーの国境に接するオランダ南部の美しい街マーストリヒトを訪れてたくさんの羊や山羊達に出逢い、観察して参りました。

 

 

 

 

 

細長い三角形の柔らかな輪郭の頭に、横に張り出した耳。角がある場合も頭の横に渦巻き状に生えています。

胴体は丸みを帯びた長方形。

そんな羊の姿は、優しく堂々としているということから「羊+大(りっぱ)」を合わせて「美」という字が出来ました。

 

 

 

 

柔らかく書きやすい羊毛の筆を愛用していることもあって、謝意と親しみも込めて書いた草稿がこちらです。

一番上の横画を羊の顔に見立て、くるんと巻いた角やもこもこした雲のような身体を象徴的に表しました。

差し出す大切な方々の近況に思いを馳せながら直筆の一言を添えて、温かい一枚の年賀状を届けられたらと思います。

新しい年が羊のように穏やかで平和な年になりますように。

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