2016.08.20
8月20日 お盆休み

 

故郷岩国のお盆はこれでもかというほど酷暑の日々でした。

国の名勝、錦帯橋も涼を求める人々の水遊び場に。

 

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帰省すると必ず行くお墓参り。

朝の涼しいうちにと出発したのに、直射日光がジリジリと照りつける灼熱の空間で、聴こえてくるのは耳をつんざくような蝉の大合唱。

 

 

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黙々とお掃除をし花立てもきれいに磨いて新鮮な水で満たし、シキビ(シキミ)をお供え。

お線香をあげる頃には不思議と気持ちがすっきりします。

墓石に刻まれた人々の笑顔が浮かび、先祖から途切れることなく繋がって生きていることをしみじみと感じるひととき。

普段どんなに離れていても見守ってもらって生かされているのだと感謝の気持ちを胸に手を合わせました。

 

この夏は、お盆に長野のご実家に持ち帰りたいというご希望で命名書のご依頼もいただきました。

新しい命が生まれてきた喜びを共有出来るのはとてもありがたく幸せなこと。

可愛い赤ちゃんの健やかな成長を願い一枚一枚心を込めて書かせていただきました。

 

 

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整った文字をミスなく書いていく命名書に取り掛かっている時期に、縦120㎝×横120㎝の紙を床に広げて中腰で大書する展覧会作品の制作、そして筆文字ロゴデザインの制作も同時進行。

筆文字ロゴは、2012年より携わっているアートのクリエイトチーム『音屋』をリニューアルしたいとのご希望でした。

メンバーの一人、シンガーソングライターのハヴケイスケさんは、音楽ライブに絵や書をコラボレートすることで新たなステージ表現の扉を開いています。

 

 

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ロゴご提案用の作品を仕上げていく中で、型にとらわれない書き方、いわゆる崩すことの難しさを感じつつ推敲を重ねたのですが、これは展覧会作品を創る時にもぶつかる壁。

様々な表現方法を学ぶことがバリエーションを豊かにすることに繋がります。

 

 

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北海道出身で広大な大地のようにおおらかなハヴさん(写真左)は丸みのある『音』の字、帰国子女で米バークリー音楽大学出身の腕利きミュージシャン戎谷俊太さんを『屋』で表すことに。

 

 

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「企」の「ひとやね」はヘッドホン、「画」は音屋の名物企画『銭湯ライブ』をモチーフにイメージを膨らませてふわりと書き上げました。

 

 

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『音屋』のユニークな活動のエネルギーを表現出来るよう願って制作しましたが、皆さんはどんな風に見えましたか?

お楽しみいただければ幸いです。

 

『音屋』はこの6月に地方ツアーを行いましたが、なんと岩国の南河内地区でも初ライブを敢行。

先日、その模様を映像化した動画も配信されました。

音屋企画の西日本ツアー 4/4「音屋のパン屋 山口編 」(3:40)

 

 

 

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私はカラフルなうちわを創作、納品させていただきました。

 

 

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ライブ当日は会場を彩り、手にしたお客様方にも喜んでいただけたようです。

 

 

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帰省中に、会場となった古民家パン屋さん『パンと農園 種と土』さんに立ち寄りご挨拶。

岩国の中心部から車で約30分程、のどかな田園風景が広がる山間部に突如出現する素敵な空間でした。

 

 

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天然酵母&国産小麦で作られたとびきり美味しいパンを求めて県内外からリピーターが訪れる注目のスポットになっているそうで、帰省した際に訪れたい楽しみな場所の一つに。

パンと農園 種と土 Facebook

 

 

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東京の仲間達が岩国でライブを行うと聞かされた時には驚いて、何か不思議なご縁があったのかなあと目に見えない力を感じました。

年齢を重ねていく程、ご縁を大切に思い感謝する気持ちが深くなるような気がします。

 

お盆も過ぎ、日本中が盛り上がっているオリンピックも残り少なくなってきました。

この夏は皆さんにとってどんな夏だったでしょうか?

次回のブログでは「夏の終わりに」と題し、ひと夏の思い出をあれこれ綴ってみたいと思います。

 

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