2019.10.20
10月20日 秋の到来

台風19号の甚大な被害を新聞やテレビで目にする度に心痛む日々です。

12日(土)は多摩川氾濫のおそれにより『世田谷』と何度もテレビに表示されたため、メールや電話でご心配をいただきました。

お気遣い大変ありがとうございました。

 

今もまだ各地で辛い生活を送られていらっしゃる方に、深くお見舞い申し上げます。

一日でも早く安らかな日が戻りますように。

 

昨日は、毎年年賀状の書を担当させていただいている、(株)一凛堂代表で文筆家の稲垣麻由美さんの講演へ。

 

 

神奈川県横浜市青葉区

 

渋谷から田園都市線に乗り車窓から見た多摩川は一週間たっても茶色く濁り、野球場やサッカー場だった河川敷も一面の泥で荒涼とした景色。

青葉台の駅に到着してバスに揺られ降り立ったキャンパスは、鬱蒼とした木々の緑に包まれていて心癒やされました。

 

 

 

 

『自分らしく生きる。自分らしく仕事をする』というテーマの講演は稲垣さんのエネルギーに満ちた人生を拝聴。

文部科学省が推進しているという『アクティブ・ラーニング』という能動的に学ぶ講座でしたので、稲垣さんのお話を自分の人生に照らし合わせて考察し、他の受講者の方の様々な人生やご意見も伺ってディスカッション。

多彩な人生の物語を聴いて何かが生まれ、色々な人の言動で影響を受けて何かに気づきと、無限の広がりを感じた実りある授業でした。

 

 

桐蔭横浜大学法科大学院

 

5日前には稲垣さんが編集に携われた『もしも一年後、この世にいないとしたら。』という心に響くタイトルの本が発売になったとのこと。

書店で見かけたら是非お手に取ってみて下さい。

 

 

 

 

帰り道、乗り換えの三軒茶屋駅に降り立つと、どこからともなくアフリカ民族楽器のような迫力ある演奏が鳴り響いています。

駅前広場では賑やかに世田谷アートタウン2019『三茶de大道芸』が開催されていました。

三軒茶屋の街のあちこちを舞台に20万人もの人が集まり繰り広げられる恒例のお祭りに、秋の到来を実感。

 

 

 

 

書道教室もこれから秋の昇段級試験、年末の書き初めに向けて生徒さんも腰を据えて頑張る時期です。

つい最近まで冷房を入れていたような気がしますが、最近は冷える日も。

Nちゃん(小4)とMちゃん(小1)姉妹はGジャンでかっこいい秋のコーディネートで登場しました。

 

 

 

 

10月15日(火)には、生徒さんが夏の間一生懸命に取り組んだ『第4回全国折り句コンテスト』の審査結果発表

教室で結果を伝える時は、受賞した子と惜しくも逃した子を同時に発表することになるので明暗がハッキリと分かれてしまいます。

受賞の子は喜び一杯の笑顔、逃した子はしんみりと下を向き黙々と字を書き始めるのです。

私も毎年非常に気を遣いながらフォローの言葉を選び、淡々と伝えることになります。

しかし今年はなんと中学2年生のCちゃんがふるさと折り句『とうきょう』で総合グランプリを受賞!

『えーっ、ほんとですか!信じられない!』とあまりの驚きと嬉しさでワンワン号泣。

 

 

 

 

私も涙、ブルーになっていた他の子供達もクスクスと笑い声が広がり思いがけず和やかな時間が生まれました。

Cちゃんは小学2年生の夏から書道を初めて6年、中学校でも書道部に入り研鑽を積んでいます。

先月は私もCちゃんの学校の文化祭に招待していただいて、圧巻の書道パフォーマンスや充実した学習発表の教室を案内してもらい感動でした。

 

 

 

 

折り句コンテストも第1回から参加し、受賞していなくてもコンテスト展示会に足を運んで作品研究をし、そのたゆまぬ努力が今回の受賞に繋がったのだと思います。

みんなの最高のお手本です。

そして昨年に続きKくん(小4)が栄誉ある準グランプリを受賞!

並み居る全国からのレベルの高い作品の中で二年連続は本当に素晴らしいことです。

 

 

 

 

Kくんも、一日折り句制作の日はお弁当持参で朝から夕方まで時間一杯書き込み。

 

 

 

 

平日のクラスレッスンの日も小学生のクラスが終わっても集中力は途切れず自主的に居残り。

夜の大人のクラスの方々に交じり最後まで書き上げて、その作品の緻密さに大人の生徒さんから賞賛されながら帰るという状態でした。

 

 

 

 

今年は教室から70作の心情豊かな作品を出品しました。

協会賞のKちゃん(高2)、MIKAKO賞のTちゃん(中3)とRくん(小6)、佳作のSちゃん(小5)と初出品で佳作入賞したRくん(小3)、そして入賞とならなかった生徒さんみんなの作品も甲乙つけがたい見事なものでした。

 

 

 

 

この限られた紙面ではとても書き切れませんが、一人一人の制作過程にドラマがあり、いろんなことを乗り越えて仕上がった珠玉の作品達です。

プロ並みの大人の作品も混じった全国コンテストで、グランプリ、準グランプリを教室の児童生徒が獲得したことはこれからの大きな励みになりました。

 

 

 

 

来春の桜上水むつみ会館桜まつりで全作品展示し、広く鑑賞していただく予定です。

また、11月22日(金)~24日(日)には、東京スカイツリーソラマチ9階の郵政博物館にて『第4回折り句コンテスト展示会』が開催されます(受賞作のみ)。

お時間の合う方は是非、心温まる折り句の世界をお楽しみ下さい。

私は11月23日(土)に会場におりますので見かけましたらどうぞお声かけ下さい。

 

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