2014.10.30
10月30日 音屋の古着屋~ハローウィーン編~ 

 

 

10月31日はハロウィンですね。

先週土曜日は、江東区にある都内最大規模200坪のアンティークショップ『タロス』にて『音屋の古着屋~ハローウィーン編~』が開催されました。

ご来場いただいた皆さま、応援して下さった皆さま、大変ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

お客様も出演者もスタッフもみんなで仮装してハロウィンパーティライブを楽しもうということで、素晴らしい音楽と想い想いの仮装で会場は大いに盛り上がり、終演後もアンコールに沸いて熱気に包まれた夜でした。

 

 

 

 

 

 

 

カラフルなハロウィンディスプレイの中、躍動感のある書で空間を演出出来たらと、今回は着物の帯に直書することを試みました。 

和装のスペシャリストの 友人達に、帯の調達や当日着る着物についても大きな力を貸していただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本の伝統的な着物や帯は、白生地屋さんから染物の職人さん、下絵の職人さんなどの様々な方の手を経て、繊細な日本刺繍などが施され縫製に至ります。

絹糸の輝きと美しい模様が織りなす手仕事の力が宿る帯。

ここに文字をのせれば、舞台が華やぎお祭り気分も盛り上がるのではと考えました。

 

 

 

 

 

 

 

ステージ壁面の天井から吊り下げた色鮮やかな三本の帯。 

客席横の和の香り漂うスペースには、心を込めて書いた曲名の書。 

 

 

 

  

 

上から、YUKKIYさんの優しい曲「ゆらゆら」、Akitoshi-KamberLandさんのハロウィンにピッタリな曲「Moonlight Party」、奈良ひよりさんの「パパパパーンの歌」、ひよりさんは最年少の21歳、2013年ゼクシィのCMソングの歌い手さんに選ばれたそうで、「皆さん一度は私の歌声をお聴きになっているはずです」とのこと。

そしてハヴケイスケさんの心温まるバラード「ありふれた言葉」、円人図「アイノバカ」は存在感のあるサックスとギターが光る名曲です。

 

 

 

 

 

「タロス」は素敵なお店の外装も内装も店長さんの手作りによるもので、この日もハロウィンの装飾満載。

 

 

 

  

 

 

アンティーク調の風情ある窓格子はお店の商品だそうで、アーティスト名の書はハロウィン風に工夫しました。

 

 

 

 

 

 

そして、着物については「ハロウィンだから普通の和装ではなく、安土・桃山時代の人のようにしてみては?帯が細い方が字を書くスペースも広がるから」と友人がプロデュース。

 

 

 

 

 

 

ハロウィンはもともとヨーロッパを起源とする民族行事で、秋の収穫を祝い悪霊を追い払うためのお祭りです。

そこで、それに因み着物の裾には金泥でダイナミックに「破魔」と書いてみました。

「破魔」の意味は、悪魔の魔力を打ち破ること。煩悩に打ち勝つ。

 

 

 

 

   

 

  

  ジャックオーランタンの提灯には、日本の絵描き歌「へのへのもへじ」と「へめへめくこひ」をユーモラスに表現し好評でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次々に繰り広げられるの熱いパフォーマンスで、4時間という長丁場のライブもあっという間。

 

 

 

 

 トリを務めた「音屋」主宰のハヴケイスケさん。

ライブハウスに限らず様々な場所を音楽を奏でるステージに変える企画「音屋」の取り組みにより、世代やジャンルを超えて音楽を楽しむ輪が広がればと、意気込みを語られました。

 

 

 

 

 

 

私もこのイベントに携わることで大きなエネルギーをいただいています。

ハヴさんが 11月の全国ツアーに向けて作られたCDジャケットの書も、手掛けさせていただきました。

 

 

 

 

 

書はやり直しがきかない一度きりのもの。

見る人の心に響く作品を書くには、膨大な時間をかけて鍛錬をしなければなりません。

 

 

 

 

 

「音屋」企画で様々な創作の機会を与えられてとてもありがたく思っています。

遠方の方や、様々な事情でライブにいらっしゃることの出来ない方々からも、「ブログで見て楽しませていただいています」との励ましの言葉をいただき嬉しい気持ちで一杯です。

これからも基礎となる古典の書を続けつつ、アート作品にも挑戦して行こうと思います。

書を通じて繋がっている皆さんと豊かな人生を分かち合うために。

 

 

 

 (撮影協力/yumeko asonuma) 

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