2013.06.05
ひとひらの写真帖 vol.9

 

梅雨とは思えないほど、爽やかな青空が広がる毎日ですね。

 

 

晴れ渡った日の朝、真っ白なキャンバスに向かいあって、ゆっくりと墨を磨る。

やり直しのきかない、書の始まりの時は武者震いするような緊張感と共に、心が解き放たれて胸が高鳴ります。

 

 

これから筆をおろす書は、今月、渋谷区幡ヶ谷にオープンするお店に飾っていただきます。

 

 

 

友人で、オーナーの角井岳晴さんは、長野県出身で1981年生まれの31歳。

日大法学部在学中にワーキングホリデーを利用して半年間オーストラリアに留学されたのを皮切りに、その後10年に渡り、都心の飲食店で働きながら、北米、南米、アフリカ大陸、アジア、ヨーロッパ各国と、全世界2周にあたる、40か国以上を旅されて見聞を広め、様々な経験を積まれた方です。

 

孔子の論語に「三十にして立つ」という言葉があります。

接客が好きで、独立開業を目指し、しっかりと飲食業の基本を身に着けて力を備え、満を持してお店を持たれた角井さん。

海外生活でつながりを築いた、世界中のゲストも集える、異国情緒あふれる憩いの場になることと思います。

 

彼が手を伸ばして、つかもうとしている夢をどれだけ書で表現出来るでしょうか。

心を研ぎ澄まして挑みたいと思います。

 

TOP↑