2014.12.20
12月20日 継続する力

 

 

 

少年サッカーチームのエースでサッカーが大好きな3年生のKくん。

ブラジルワールドカップの期間中は瞳を輝かせてサッカーのお話をしてくれました。

この日書いたのは、学校の書初めの練習で「はつ日」。

「サッカーだけでなく、勉強も習字も頑張りたい」と語り、一生懸命な志が表情から伝わってきます。

 

 

 

 

 

 

教室で購読している書教1月号の冒頭には、代表の福島先生よりこのような含蓄のあるお言葉がありました。

 

『華道家元の池坊専永氏のことばの中に

伝統は、先人が精魂を傾け心血を注いで道を極めようとしたエッセンスが凝集されたものである

伝統を生かすということは伝承や技術、形を受け継ぐことだけでなく、その中に流れる心を生かすことである

「精神の在り方」が作品の根底として問われる

とあります。中国、日本には各時代に創出され、いくつもの時代の審査を経て高い評価を得た書があります。書という営みは高い精神性の連鎖であって、歴史を貫く生命力があるのです。…心ゆくまで古典との対話を重ね、書き手と同じ立ち位置で書を考え各自の書道観に厚みと深みを増してまいりしょう。』

公益社団法人 全日本書道教育協会代表理事 福島一浩

 

 

 

果てしなく長く受け継がれている書。

その入門の大切な時期のお子様に楽しみながら力をつけてもらうために様々な指導法を行いますが、レッスン中に必ず一度は「手取り法」と呼ばれる手に手を添えて書く指導をしています。

生徒の背後から直接手を添えたり筆の軸を支えたりしながら一緒に書き、筆づかいを体感させる方法ですが、最も効果の大きいものです。

 

無理なく正しい姿勢で取り組み、飛躍的に伸びているRくん。

お母様からは、「毎回レッスンが楽しいようで、学校の日記に何度も書道のことを書いていました」という嬉しいお言葉をいただきました。

 

 

 

 

一般クラスの生徒さん達も、「京都旅行で『今年の漢字』を見てきました!」とダイナミックな写真を皆さんに見せて下さったり、旅先で集められた御朱印帳を持参していただいたり、多様な書の世界に学びを得て進歩を続けていらっしゃいます。

御朱印とは神社や寺院が実施している参拝者向けの押印で、僧侶や神職の方が寺院・神社やご本尊の名称・日付などを芸術的に墨書されたものです。

最近では御朱印集めがブームになり「御朱印ガール」という言葉も生まれました。

「御朱印帳の書に心打たれ、こんな風に書けたらと書道教室の門をたたきました。」とおっしゃるTさん。

明るい笑顔で話されながらも、生活に密着した実用書に力を注いでいらっしゃいます。

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

(撮影可のエリアより撮影) 

 

 

 

 また、「筆を持つのは小学校以来だわ!」と、賑やかな会話の飛びかう杉並区のデイサービス(通所介護事業所)のレッスンも今年最後のレッスンを行いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最初の筆の準備運動では、水墨画の蘭の葉を描く「破鳳眼」という描き方で腕を大きく動かしてもらって肩慣らし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここでも、手を取り身体を寄せて書道に親しんでいただいています。

 ひと筆ひと筆真剣に、且つ活き活きと書かれている生徒の皆さん。

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2015年未年に向け新しい一年に希望を感じていただけたらと、「羊」・「未」という字に挑戦。 

最後は美しい色柄の料紙に清書してお持ち帰りいただきました。

 

 

 

 

 

 

味わいのあるオリジナル作品がお土産になり、ご家族の方からも「こういった活動は本当に嬉しいです」と大変喜ばれているとの事です。

1月の書初めもどうぞお楽しみに。

 

さて、そんな師走の寒さ厳しいこの頃ですが、明日は江東区にある200坪の巨大なアンティークショップ「タロス」でのライブに書で参加します。 

 

 

 

 

 

 

「タロス」はポップなアメリカ文化と昭和レトロが混ざり合った楽しい空間。 

前回は、着物の帯に大胆に表現してステージを彩りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は、「クリスマス編」ということで、赤やゴールド、グリーンなどクリスマスカラーを駆使して表情豊かに書いています。

 

そして、23日(火・祝)は恒例になりました、下高井戸の銭湯「月見湯」で行われる「音屋の風呂屋~冬編~」が再演。

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

浴室の音響で聴く生歌で、出演者も観客も心身ともに温まる銭湯ライブ。

今回は、4組の素晴らしいアーティストさん達の歌詞をその世界観に合わせた書にしたり、一文字書で表したり、一つ一つの言葉に想いを込めました。

 

 

 

 

 

 

ライブハウスに限らず様々な場所をステージに変える企画「音屋」。今回もとても魅力的なイベントです。

年末お忙しい中と存じますが、お時間がありましたら是非お運び下さい。

心よりお待ちしています。

 

最後に、下高井戸の顔と言える地元が誇る民間オーケストラ、「しもたかフィル」の「年末第九公演」の立て看板を書かせていただきました。

師走で賑わう下高井戸商店街に約20本の看板が設置されます。

 

 

 

 

 

 

私も、毎年秋に代々木の 国立オリンピック記念青少年総合センターホールで行われる定期演奏会を楽しみにしています。

 

 

 

 

 

 

年末の第九公演は、活気ある下高井戸商店街の中心に位置する世田谷区立松沢小学校小アリーナで28日(日)15時より開催されます。

商店街に面した半地下の小アリーナは全面ガラス張りで、商店街にお買い物に来た方も立ち止まって聴いて行かれる素敵な演奏会です。

書体のご希望も、「街角で耳を傾けていただけるような気軽さや親しみやすさ、優しい感じでありながら第九の持つ壮大なイメージや品の高さも加えて下さい」というものでした。

そこで、立て看板の書は心に訴えかけるインパクトのあるもの、下のチラシに使用されたものはリズミカルで軽やかな書に。

チラシの「か」は期せずしてヘ音記号のよう、「ィ」は音符のようにも見えますね。

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

(しもたかフィルの関連写真→しもたかフィルFacebookより出典)

 

 

 

 

 

 「書道は難しくてよくわからない」というイメージを持たれる方もいらっしゃるかと思いますが、生活の中にもさまざまに息づく書の姿があります。

古典に立脚した書の表現を追求することで皆さんのお役にたてたら幸せに思います。

継続することが力。

 

雪の舞う寒い冬、人の温かさが心にしみるこの季節に心和む書に触れてみませんか。

 

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