2015.11.30
11月30日 創作への誘い 

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今年も残すところ一ヶ月、お花屋さんの軒先も真っ赤なポインセチアで彩られました。

教室の子供達の書く字も、「スキー大会」、「初雪」、「雪だるま」、「冬の空」など真冬モードに。

 

 

 

 

 

 

 

書道に携わる者にとって一年で一番忙しいこの時期。

日常の臨書や創作、生徒さんへのお手本書きや作品添削はもちろん、年賀状の草稿、書展に向けての作品制作、ご依頼いただいた各種ロゴ制作など同時並行的に行っています。

 

 

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今日のNHKテレビ、『スタジオパークからこんにちは』にも出演されていた書道家の武田双雲先生。

まだ駆け出しだった頃は、街で道行く人に書を書くストリート書道もされていて、最初は誰も足を止めてくれず恥ずかしくて下を向いてひっそりと書いていたそうです。

初めてリクエストされて書いた文字は酔っ払いのおじさんから頼まれた「松田聖子」。

そんなある日、その日失恋したばかりという女の子と話しているうちに気持ちが汲み取れて、紙を水で濡らしてぐしゃぐしゃにして、墨が滲んで形の崩れた『愛』という字を書いて渡したそうです。

すると彼女は突然泣き出し、「ありがとう」と何度もお辞儀して立ち去ったとのこと。

その経験から、思いを表現する書は人の心を打つのだということを掴み、書風が変わり夢が湧いてきたそうです。

 

 

 

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『和気動』(和気動く)。

「のどかな気がおこる」という意味で、いつも気持ちが和やかでいられるようにという願いがこめられている言葉です。

パリの同時多発テロ事件のあと、込み上げる感情のままに筆を走らせました。

私もたくさんの人に出逢い、多種多様な書作の経験を重ねるうちに、一つ一つの書を深く考えながら自然に感情移入出来るようになったような気が致します。

 

 

 

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書道教室の生徒さんにも、いつもお手本通りに書くばかりではなく、自分の中から湧き上がる感情を表現する創作にも積極的に取り組んで下さいとお話しています。

好きな言葉を自分の感性で表現することはとても楽しいことですが、上手く書くためには日々の学びが重要であることが実感していただけるからです。

会社員のNさんは、土曜休日にも教室に足を運ばれ、感銘を受けたという短歌を爽やかなタッチで書き上げられました。

 

 

 

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この言葉に出会った時の感動が清々しい紙面に表れています。

 

 

 

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小学4年生のサッカー少年Kくんは、書道も全力。

 

 

 

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筆づかいを掴むために紙が真っ黒になるまで練習し、スポーツマンシップに満ちた性格そのものの「真心」になりました。

ピッチを照らす太陽のような黄色が施された紙に墨色が浮き上がります。

 

 

 

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お手本なしでバランスよく自作の俳句を書いたRちゃんは小学2年生。

 

 

 

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いつも大きな瞳を輝かせ満面の笑顔で教室にやってきて、帰りにはこんなに深くお辞儀をしてくれる可愛い女の子です(写真左)。

 

 

 

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レッスンが終わった後「何となく書きたくなったから」と筆を執った4年生のMちゃん。

 

 

 

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小さな弟や妹のいるしっかりもののお姉ちゃんが書いた「ありがとう」という字は優しい味わい。

そして昨日は、大人の生徒さんから嬉しいメールが届きました。

「父母の還暦祝いに感謝状を書いてみました!…手が震え線がガタガタになりながらも仕上げ、両親にとても喜んでもらえました。最近楷書を練習していたおかげでなんとかやりきれました。ありがとうございました。」

お父様とお母様が美しい賞状を両手で抱え、ご家族に囲まれて笑顔が一杯に並んだ写真付きでした。

繊細な装丁の賞状にはご両親への感謝の気持ちがあふれた言葉が一文字一文字丁寧に綴られて、気持ちの伝わる最高のプレゼントになったのではないでしょうか。

 

 

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心の伝わる創作。

来年の書初めは、新しい年に希望を感じる言葉を桐の羽子板に書いていただく予定です。

毎年盛り上がる年始の一日、生徒の皆さん楽しみにしていて下さいね。

 

 

 

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