令和の始まりは新緑を浴びながら迎えたことを記憶していたいと思います。
新しい時代を祝うような若葉の息吹。
故郷岩国の奥座敷『吉香公園』は、国の名勝『錦帯橋』と共に藩政時代を偲ばせる歴史文化と美しい自然景観のあふれる場所です。
快晴のGW後半、城山にそびえる岩国城に登るロープウェイは早朝から長蛇の列でした。
春夏秋冬どの季節も魅力的ですが、5月は私の誕生月でもあるせいか一番好きな姿で迎えてくれます。
『故郷や どちらを見ても 山笑う』という正岡子規の春の句がありますが本当に山全体が明るく微笑んでいるよう。
この句は、わずか34年の短い生涯だった子規が東京根津の病床で故郷の松山を想って詠んだといわれています。
今こうして若葉の色を数えながら眺めていられるのは幸せなことですね。
たくさんのボランティアの方々によって塵一つなく掃き清められた公園は、2006年に「日本の歴史公園100選」にも選ばれています。
土のある場所には懐かしいシロツメクサの花畑も。
幼い頃にはよく四つ葉のクローバーを探したり、花かんむりやネックレスを作って遊んだものでした。
ご経験のある方も多いのではないでしょうか。
そして今が見頃の花菖蒲。
吉香花菖蒲園や城山花菖蒲園など色とりどりに咲き揃う場所もありますが、散策中にもそこここで目を楽しませてくれます。
満開のツツジも期待していたのですが、残念ながら花が終わりかけていて自然には逆らえませんね。
来年を楽しみに待ちたいと思います。
岩国徴古館前の吉香牡丹園ではボリュームたっぷりの艶やかな牡丹。
昨年の春、寿命とのことで根元3メートルだけ残して伐採されたエンジュの大木も確かめに。
見事に青々と若葉を茂らせていて、命のみなぎる姿に一安心でした。
広々とした敷地には花だけでなくたくさんの木々も5月の空に映えています。
「この木なんの木気になる木♪」でおなじみのCMに出てくるようなルックスの大木も。
あちこちにベンチも設置されていて訪れる人の憩いの場となっています。
こんなところで5月の瑞々しい風に吹かれながらくつろげたら最高ですね。
ここは本当に見所満載でとても書ききれないのですが、今日は花と樹木を中心に巡ってみました。
爽やかな空気を感じていただけましたでしょうか。
これでもほんの一部です。またいつか季節を変えて魅力をお伝えしたいと思います。
最後に一つお知らせです。
2013年に行われた世田谷の銭湯ライブをきっかけに仲良くさせていただいている実力派シンガーソングライターの松本佳奈さん。
その後も様々な場所でご一緒し彼女の力強い歌声とお人柄に魅了され続けています。
彼女が来月、岩国市内でレストランライブを行うとのお知らせが飛び込んできました。
場所は老舗の洋食屋さんレストハウスたんぽぽで、当日は岩国や近郊からいらっしゃるお客様のためにご出身の千葉のチーズや岡山の稀少な荏胡麻油をしたメニューを考案中だとか。
お近くの方は是非、感動の歌と面白いトーク、美味しいお食事で癒やしのひとときを楽しまれてはいかがでしょうか。
下高井戸にある書道教室