2013.05.10
5月10日 大人のための書道教室

東京は雨が降り始めました。

GW後の週末は雨になりそうですが、皆様、連休のお疲れなど出ていませんか?

先月のブログで学生クラスを中心に教室の様子や私の想いなどをお伝えしましたが、今日は大人のクラスについて紙上紹介してみたいと思います。

 

 

 

 

昨今の「美文字ブーム」の影響もあるのでしょうか、最近はたくさんの方が書道に興味を持ち実際に始める方も増えていると実感しています。

「書道」というと「習字」の響きと違い堅苦しく携わりにくかったものが、ブームのおかげで敷居が低くなったことは私達日本人にとって大変良いことなのではないでしょうか。

 

 

 

 

何事も、新しいことを始めたり休んでいたことを再開したりするのは勇気がいることですね。

「美しい字が書きたい」という真っ直ぐな気持ちで門をたたかれる方のために書道の入り口を広く開いて、お一人一人の視点に合わせて学べる場を作れたらという思いで教室を運営しています。

生徒さんにはまず最初に書道で何を学びたいかをお伺いして目標を立て、自分のペースで進めていけるように個別の課題をご用意しています。

 

 

 

 

毛筆で漢字の基礎を学ばれる方、小筆で仮名を書かれている方。

また、経験のある方が師範を目指して幅広い書体を書かれていたり、ペンで手紙文に取り組んでいる方や筆ペンでのし袋などの実用書を書いている方などさまざま。

それぞれの書きたいものが書けるようになるために、一生懸命習っていらっしゃいます。

すなわち基本の「お習字」の様相です。

 

 

 

 

こちらのペン字作品は、学生の頃に書道経験がお有りでしばらく書道から遠ざかられ、再開されて最初の作品です。

20代の女性でお仕事をお持ちの方ですが、仕事場がお近くなので忙しいお仕事の合間にいらして書かれたりもしています。

とても女性らしく美しいペン字ですね。

しばらくして、彼女のお祖母さまもご入会されました。

声を掛け合ってお勉強されるお二人の仲の良さに優しい空気が流れます。

私はこのシンプルな「お習字」にコツコツ地道に取り組むことでその先に見えてくるもの、それが日本の文化である芸術書道ではないかと考えています。

ゆっくりと楽しみながら自分らしい字を育てているうちに感性が磨かれて、見る楽しみも出来、自然に深遠な書道の世界にいざなわれて行くのではないでしょうか。

 

 

 

 

このサイトをご覧いただいたのをきっかけに出逢えた方も多くいらっしゃいます。

サイトの立ち上げや、しもたかステーション教室の開始にあたっても多くの方々の温かいご協力をいただきました。

今日のブログの写真も、中学生カメラマンS・Tくんの渾身の作です。

ブログを読んで下さる皆様にも、書の良さ面白さをたくさん伝えていきたいと思っています。

 

 

 

 

そして教室では、書道を学びたい方々が気軽に立ち寄って心から楽しんでもらえるように私も日々精進。

自分の心も磨いていくことが大切だと改めて感じます。

皆さんの大きな目標に併走しつつ、共に学ぶ書道が好きな仲間と一緒に切磋琢磨し豊かな人生を築いていただけたら、そう願っています。

 

明日もあいにくの雨の予報ですが、外国人留学生の着付けのイベントのため、渋谷に出向きます。

17畳の和室の広い床の間に飾る書、「克己」と大書しました。

孔子の名言で、意味は「己(おのれ)に打ち克つ」。

イベントのレポートは、後日のブログで。

 

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