2016.06.10
6月10日 書と出逢うとき

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書友の細井翠櫻先生と、有楽町の東京国際フォーラムで待ち合わせ。

 

 

 

 

 

 

地下一階にある相田みつを美術館で開催中の、第63回企画展『書と出逢うとき』を鑑賞しました。

相田みつをさんの作品は、何度拝見しても毎回感動。

印刷物で目にするのでなく、直筆の書に対面すると本当に迫力があって心に沁み入ります。

 

 

 

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訪れる時々で気持ちに響く作品が違い、まるで心を映す鏡のような世界。

心の琴線に触れた作品の前で足が止まり、今の自分に足りないものに気付かされます。

たくさんの慈愛に満ちた作品に心が浄化されて、鑑賞を終える頃には気持ちがすっきり穏やかに。

鑑賞後、ミュージアムショップにも立ち寄りました。

 

 

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キティちゃんとコラボした完全数量限定の『幸運日めくり ハローキティのにんげんだもの~毎日が楽しくなる31の言葉~(英訳付き)』は、詩を体現しているキティちゃんの姿がとても可愛く、翠櫻先生と共に購入。

和と洋、一見ミスマッチのようですが、世界中で愛されているキティちゃんと、見る人すべての心を打つみつをの優しい言葉が絶妙に溶け合いほっこり和みます。

翠櫻先生と旧交を温め、先生より相田みつをさんのDVDをサプライズプレゼントいただいて幸せな一日になりました。

相田みつをさんも20代のころまでは伝統書道を学び、30歳頃から自分の言葉を独特の書風で表現されるようになったそうです。

没後25年になる現在でも、多くの人の心に影響を与え続けて躍動する作品たち。

 

『書には、それを書いた人間のすべてが出てしまう。だから怖い』

 

と、口癖のようにおっしゃっていたそうです。

私も感性を磨き自分らしい書を構築していきたいと気持ちを新たにしたところで、ご依頼を受けていた書を心を込めて書かせていただきました。

依頼された方々の強い想いのこもった木製の看板。

 

 

 

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今では想像がつきませんが、世田谷桜上水には三井牧場という三井家御用達の牧場がありました。

1965年に、その跡地を利用して高度成長期の日本の誇る先進的な住宅として建てられた『桜上水団地』。

50年の時を経て、多くの方の悲願であった全面建て替えが実現、『桜上水ガーデンズ』として生まれ変わりました。

団地で育てられた樹齢60年という貴重なケヤキの大木から切り出された木版(縦100㎝×横15㎝×厚さ3.5㎝ 重さ3.5㎏)に揮毫。

墨は木肌に鮮やかに映える木簡墨を使用しました。

 

 

 

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木目にチョークをまんべんなく塗りこんでにじみを防ぎ、歴史を受け継ぎ豊かな暮らしが未来へ続きますようにと願いを込めて書きました。

 

 

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そして、こちらは音楽ライブの空間を彩る筆文字うちわの打ち合わせ。

 

 

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2012年より書で参加させていただいているクリエイトチーム『音屋企画』が西日本ツアーを敢行されるとのこと。

 

 

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筆文字ロゴが刻印されたエプロンがユニフォームになり、私にも届けていただきました。

しっかりした生地で、自然な風合いのアースカラーが素敵です。

 

 

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私の故郷、山口県岩国市の緑豊かな古民家パン屋さんで開かれるランチライブを、筆文字うちわが彩ることになりました。

ライブの記念に、手に取っていただけた方の気持ちの寄り添えるような作品を創りたいと思っています。

お近くの方はどうぞ、美しい自然と美味しい手作りパン、そして実力のあるミュージシャンたちの愉しいライブに遊びにいらして下さい。

 

【日程】6月19日(日)
【題名】「音屋のパン屋 -Eat up-」
【会場】 種と土(山口県岩国市竹安415)
【時間】(一部) 11時00分〜 (二部) 13時00分〜
【料金】投げ銭
【出演】松本佳奈/えびすたにしゅんた(円人図)/ハヴケイスケ
【空間】筆文字屋 前田遥水
【問い合わせ】otoya.group@gmail.com(音屋)
※各出演者20分ずつのステージです。

 

パンと農園 種と土

音屋企画HP

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出典:『鹿島の軌跡 ~歴史の中から見えてくるものがある~ 第15回 三井高井戸牧場』

 

 

 

 

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