2013.04.20
4月20日 希望の花が咲く

 

陽光うららかな春の日の午後、おなじみの杉並区のデイホームへ、出張指導に訪れました。

 

 

 

この日は、「春にまつわる言葉」のお手本を数種類ご用意、目から春を感じていただきながら、BGMにはNHKの東日本大震災の復興応援ソング、「花は咲く」が流れます。

「花は 花は 花は咲く~」という透き通った合唱のリフレインに、耳からも春の雰囲気が伝わり、室内が優しい空気に。

 

 

      

 

 

         

 

           「花は咲く」  

                 岩井俊二作詞(一部抜粋)

  

    真っ白な雪道に  春風香る   わたしは  なつかしいあの街を思い出す

    叶えたい夢もあった   変わりたい自分もいた

    今はただなつかしい   あの人を思い出す…

    花は   花は   花は咲く     いつか 生まれる君に

    花は   花は   花は咲く     わたしは 何を残しただろう

 

 

 

 

 

やわらかな空間で気持ちを落ち着かせて、ゆっくりと墨を磨り、心地よい墨の香が立ちのぼってきたところで、筆を執っていただきます。

この日は10名のご参加で、私と仲間2名、ホームのスタッフ4名で協力しました。

ウォーミングアップの基本練習では、「小学校以来初めて筆を待ったよ」という方や、「難しい!ここはどうやって書くんですか?」などの声が飛びかい、徐々に賑やかに。

 

 

 

 

 

 

皆さんに声を掛けながら、筆に手を添えながら駆け回っていると、汗ばんでくるほどの熱気で、皆さんも「暑い暑い」とのことで、窓を開け、服を1枚脱がれる場面も。

「書は人なり」といいますが、ご高齢とはとても思えないような、若々しく豪快な筆遣いで書かれる方や、可愛らしく艶やかなフォルムの書風の女性、女性でも男性的に鋭く荒々しい線を出される方など、長い人生経験が文字に表れて、私もとても勉強になります。

 

 

 

 

 

 

 

集中しておけいこに取り組み、よい作品が出来上がった時の表情は何とも素敵です。

おけいこのあと、達成感に包まれた皆さんとのお茶の時間は、お喋りが尽きず、和やかな笑顔の花が満開に。

 

 

 

 

中でも、最高齢のR子さんは、いつも私達の訪問を喜び一杯に表して迎えて下さり、終了後はスタッフに身体を抱えられながらも出口までお見送り、握手や、抱き合って名残りを惜しまれます。

おけいこ中も、「家でもっと練習してきます。」「次までに頑張ってきます。」と何度もおっしゃりながら何枚も書かれて、素晴らしい清書に仕上がりました。

 

 

 

 

R子さん97歳の書は「希望」。

大筆にたっぷり墨を含ませ、しっかり力強く書かれた「希望」の文字に、生き方が表れています。

 

 

 

 

 

NHK「花は咲く」のPVで使用されている花はガーベラで、その花言葉は「希望」。

この日のBGMは、R子さんの、明日を信じて未来へ向かう姿勢の、応援歌だったのでしょうか。

 

皆さんそれぞれの人生で、いくつも花を咲かせて来られ、今、穏やかに筆を執り、書に思いを馳せていらっしゃるひと時をご一緒出来て、とても光栄に思います。

これからも、末長くお力添え出来ますように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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