2020.12.10
12月10日 書初めシーズン

ジェットコースターのように色々なことがあった今年。

秋冬の感染拡大と行動自粛が心配でしたがどうにか無事に書初めシーズンに突入しホッとしています。

 

 

 

 

しかし気は緩めず、手指の消毒、マスクの着用、入り口や窓を少し開けての換気と高性能ファンの常時稼働。

 

 

 

 

換気と暖房が両立するかなと不安でしたが、そこまで底冷えする日はなく適温でレッスンを行うことが出来ています。

学校や教室が普段通りにあるという当たり前のことがとてつもなくありがたく感じる年の瀬。

 

 

 

 

世田谷区の公立小学校は、1,2年生は硬筆で書初め、3年生から毛筆になります。

 

 

初めての書初めを頑張るKちゃん(小3)

 

今さらですが、書初めの言葉は新しい年に希望を抱く良い言葉が選ばれているなあとしみじみ。

 

 

 

 

『つよい力』が働いて『世界の国』の人々が『豊かな心』で『平和な春』を迎えられますように。

心から。

 

 

 

 

子供によって上手く書ける字や書きづらい字はそれぞれ違います。

どの字に苦戦しているか注意深く見守り、その字だけ何度も練習して克服すると遠回りのようで完成への近道。

 

 

 

 

小学生の集中力は時間に限りも。

特に1,2年生は1枚の清書を緊張感を保って仕上げるのも大変なことです。

 

 

 

 

全部書くのは1枚か多くても2枚にとどめ、自分が書いたものを赤鉛筆で添削して観察したり別の課題に取り組んだり。

 

 

 

 

教材の新鮮さや学習の多様化につとめ、字を書くことを楽しく思ってもらえるように工夫を重ねています。

入会してまだ1年半のRくん(小4)。

 

 

 

 

めきめきと力をつけ、全国折り句コンテストでは2年連続入賞、今年は6年生のお姉ちゃんと一緒にダブル受賞でした。

お母様からレッスンのあとにこんな嬉しいメールをいただいたことも。

「…今日とても良く書けたと言って、家で嬉しそうに練習したものを広げて見せてくれました。二人とも遥水先生のおけいこが大好きだそうです。いつもありがとうございます。…」

 

 

 

 

書初めの練習も高い集中力を発揮してお手本そっくりに書き上げました。

『出来た!』という喜びが筆を上げた右腕に現われています。

 

 

 

 

書初めは冬休みの宿題で1枚提出。

しかしそれが貼り出されるわけではなくて新学期早々の学校の書初め大会で書いたものが貼られることがほとんどです。(学校によって違います。)

書初め大会が体育館で行われるため、「床で書くので書きにくい」、「紙が3枚しかもらえない」、「寒くて書けない」とみんな不満がブーブー、書初め談義が弾む教室。

私も「手がかじかむと書けないからホッカイロは学校に持って行ってもいいのかな?床に向かって書くなら立って(会議机に椅子で座ってではなく)練習しておこう。」などあれこれアドバイス。

最後に「みんな、本番でも今日ぐらいきれいに書いてね!」と声を掛けると、Rくんが大声で一言「ムリ!!」。

一同大笑いでした。(Rくんはきっとやってくれるでしょう。)

書初めを頑張らなかったからといって別に命に関わることでもありません。

しかし、こうしたこと一つ一つを大切にして頑張る子に明るい未来があるのだと感じます。

時間をかけ量をこなすことで質が高まり、努力した結果は将来必ず返ってくる。

今年都立高校に進学したTちゃん。

 

 

 

 

小学3年生から教室に来てくれて8年目になります。

コロナ禍での新入学。

「高校生活を楽しみにしていたのに休みばっかり、みんなマスクなので顔もわからないし名前も覚えられないし新しい友達が出来ないんです。」と嘆いていました。

しかし先日のレッスンでは、学校や塾で字がうまいことに驚かれると嬉しそう。

「おまえ字がうまいなあ!」と学校の男性の先生から何回も言われたり、テストを返すとき名前ではなく「はい、この字のうまい人ー」と呼ばれたり。

「字がうまいといいことばかりですね!どこの書道教室に通っているのかHPを探してみた人もいました。」とニコニコで話してくれました。

美しい字を身につけたTちゃんが周囲の人達の信用を得ているのだと幸せな気持ちに。

 

 

塾の壁に飾る大作『合格祈願』Tちゃん書

 

来年はどんな年になるのかわかりませんが今年よりはきっと良い年になるはず。

みんなの頑張りをこれからもずっと応援していきたいと思います。

寒さも本格化してきましたが年末に向けてラストスパート。

冬休みに盛り上がる書初め特別レッスンの様子はまたお伝えします。

皆さま風邪をひかないよう温かくして元気にお過ごし下さい。

 

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