2023.01.30
1月30日 新春展覧会巡り vol.1

新春といえば見ごたえのある展覧会が目白押しのシーズン。

今日も写真多めでお送りします。

どうぞごゆっくりお付き合い下さいませ。

今年は年始早々『ポエムピクチャーアーティスト・折り句作家MIKAKO作品展and折り句実演』のお手伝いからスタート。

 

 

新宿マルイ本館B1 1/4(水)~6(金)

 

洗練された空間にやわらかく愛のある作品が並び、マルイの運営者の方より素敵な推薦メッセージも。

 

 

アートの夢広がる一年になりそうです

 

お客様のリクエストを受けて即興で折り句を描かれる『実演』も数年ぶりに拝見。

そのスピード感と優しい色彩、みるみるうちに意義深い折り句が綴られていくことに驚嘆、まるでイリュージョンを見ているようでした。

 

 

澄んだ瞳で少女のような心を持つ女性

 

私はスーツでネームホルダーを首に掛けていたせいか、「靴売り場変わったんですか?」「都営新宿線はどこですか?」「トイレは?」「自販機は?」など、たくさん声を掛けられて店員気分も味わわせていただきました笑。(出来る限りご案内しました。)

そしてこちら、毎年恒例、銀座、鳩居堂。

 

 

お正月飾りで彩られた入り口

 

今年も、書友の鳳香先生からありがたいお誘いをいただき、ここから楽しく書展見学ツアーへ。

 

 

鳩居堂画廊3階 1/4(木)~8(日)

 

近代詩文書の今を牽引する石飛博光先生の書道会選抜展は大勢のお客様で熱気一杯。

 

 

11時のオープンと共にドッと

 

石飛先生社中の展覧会はいつも新しい工夫や挑戦があり、ハッとさせられるばかり、非常に勉強になります。

次に銀座和光に向かい、『現代の書 新春展』。

こちらは毎日書道展顧問、理事や幹事の大先生がたの大作が並びます。

 

 

入り口は重厚でヨーロッパのよう

 

情熱に満ちた一点一点に圧倒されましたが残念ながら写真NG。

代わりにスタイリッシュなショーウィンドウをパチリ。

 

 

セイコーハウス銀座ホール(旧和光ホール)1/4(木)~9(月)

 

大きな羽子板のディスプレイに、美しいピンクとゴールドの羽根、ムクロジ(黒い玉)には様々な作家の様々な書体の『卯』。

立ち並ぶ羽根の軌跡はウサギがピョーンピョーンと跳ねているようです。

なんてお洒落なデザインだろうと暫し佇みました。

そして銀座線で一駅、日本橋へ。

こちらは1957年創設、日本の書壇を代表する20名の作家が競演する日本最高峰の『現代書道二十人展』。

 

 

日本橋高島屋 1/3(水)~8(日)

 

ここも場内の写真はNGです。

私が所属する全日本書道教育協会の名誉会長、高木厚人先生も2012年より選出、人気の高い先生のコーナーは人だかりで作品が見えないほど。

二十人展はやはり破格のスケール、印刷物やデジタルで見るのと実物の作品は全然違うと唸るばかりでした。

8日(日)は、書印会会長、池田樵舟先生からお招きをいただき『第九回書印会書初展』へ。

 

 

和泉橋区民館(千代田区神田佐久間町)1/8(日)

 

池田先生の書道の真髄のような作品を20点も鑑賞させていただき、生徒さんの作品への解説もたっぷり拝聴して身の引き締まる時間をいただきました。

 

 

池田先生の格調高い作品

 

先生の書はまさに古典の香り立つ、磨き上げられた純正書道。

私など勉強不足の上に書道の王道から外れ、好きな詩文書やデザイン書ばかりやっているのにいつも温かく目を掛けて下さり感謝しかありません。

こうした、支えて下さる先生方の思いやりや励ましに触れると思い出すのは、故郷岩国で4歳の頃から手を取って指導して下さった古川奠雪先生。

『先生見ていて下さいね』と意を新たにしました。

様々なジャンルの優れた作品を鑑賞して糧にし、自分の書や教育書道に反映して行きたいです。

そして、1月の半ばからは生徒達が頑張った書初めの輝かしい結果報告が次々に。

 

 

緑豊かな砧公園の中の美しい美術館

 

『書初めが世田谷美術館で展示されることになりました!』

『書初め、去年に引き続き(同じ教室の)二人で金賞(区展に選出)取れました!!』

などの一報に自分のことのように嬉しい気持ちになります。

 

 

世田谷美術館 1/18(水)~22(日)

 

親御さんより、

『作品を持って帰ってきた時、すごく力強く上手に書けていたのでそれだけでもう字の下手な夫と私は(…が、こんな字を書けるようになるなんてと)すごく嬉しかったのですが、更に展示作品に選ばれるというご褒美がつき本当によろこんでおります。…』

とメールが届いた時は目頭が熱くなりました。

 

 

美術・技術家庭・書道の学校代表作品

 

1年間の努力の積み重ねと、書初めに本気で取り組んだ成果です。

今年も夜遅くまで粘ったSちゃんは、中学校3年間連続代表選出という快挙を達成しました。

 

 

最後一人になっても諦めずに書く

 

しかし賞のつくものは時の運があり、全員の願いが叶うものではありません。

悔しい思いをした生徒もいます。

けれど真剣に打ち込んでいるとたとえ今、思い通りにならなくても失敗しても廻り道しても、必ず道は開けます。

先生はみんなを信じてずっと見ていますよ。

『跳』 2023年年賀状筆文字デザイン

 

さて、次回も展覧会巡りは続きます。

vol.2は、武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパスの『卒業・修了制作展』(1/20)、陽光あふれる茅ヶ崎の『雅月書道教室展』(1/29)、そして東京を飛び出し広島、山本岬涯先生の『書初め展』(2/5)です。

お楽しみに。

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