2023.12.20
12月20日 いつも通りのありがたさ

2023年も残すところ10日あまり。

教室は27日(水)にお稽古納めとなります。

今年度最終となる書教誌の1月号には昇段級試験結果発表がありました。

優秀作品として写真版掲載された生徒さんも4名。

努力が実を結んだ素晴らしい1年の締めくくりになりましたね。

クリスマスやお正月に向けて楽しくも慌ただしく過ぎ去っていく毎日。

 

 

街路樹も年末仕様@横浜みなとみらい

 

ですが、今年はいつも通りなのは奇跡なのだと身にしみて感じる年末を迎えています。

この秋、20年来の大切な友人が突然の病で旅立ちました。

私生活においても、書道教室の運営に関しても立ち上げからずっと自分のことのように献身的に手を差し伸べてくれた唯一無二の女性。

今年の年賀状には『今年も楽しいこといろいろやりましょう!』、最後のラインには『今日も頑張りましょう!』。

これからもいつも通り集まって語りあって笑いあって時に諭してもらいながら一緒に進んでいくものだと勝手に想定していました。

 

 

美しい満月の写真を送ってくれた事も

 

故人の意向で闘病や訃報の通知は周囲にもたらされず、突然の悲報に言葉を失ったのは逝去から2ヶ月後のこと。

魂が抜けたような気持ちになりまだまだ気持ちの整理が出来ません。

彼女のことはいつかまたここで書けたらと思っています。

「いつも通り」がどれだけ幸せなことなのか、どれだけ周りの人に恵まれているか。

 

 

「先生見て!これ作ったんだよ」

 

今、周囲から何気なく掛けられる言葉の一つ一つにひときわ優しさを感じます。

 

 

「僕が作った折り紙好きなのあげるよ」

 

昨日は、海外生活が長く英語やイタリア語に精通している友人より愛のあるメール。

『ユネスコ無形文化遺産に書道エントリーしましたね 感激して震えました ……意味と漢字と芸術的センスが伝わって広まればまた日本に来てくれる外国人が増えて文化繋がってと思うとワクワクしてます 素晴らしいお仕事です 未来を育てているんですもの ずっと続けて下さい』

「書初め」や「書道」が関係者のご尽力で推挙されているのは知っていましたが、それを実感する一報にテンションが上がりました。

 

 

中学生の立派な書初め

 

文化庁によると、

『筆や墨、すずりなどを使って漢字や仮名を伝統的な筆遣いや技法で手書きする「書道」をユネスコの無形文化遺産に提案することを決定。選定理由について、日本の文化の多様性や深みを世界に広く発信していく観点で審議し、最もふさわしいと判断した』とのこと。

 

 

 

 

実際のユネスコによる審議は3年後だそうですが、このデジタル全盛の時代にあって伝統を重んじながら発展する日本文化としての礎となりますように切に願います。

先日は小2の生徒さんのお母様より、

「先日学校の授業で、自分の自慢できる所を書くという課題があったらしいのですが、〇〇は字が綺麗なところと書いたと言っていました。お習字のレッスン時間が楽しみなだけでなく、彼女の自信になっているようで嬉しく思っています。」

 

 

 

 

幼稚園年長さんのお母様からも、

「息子は毎週のように、木曜日習字~?と聞いてくるので毎回楽しみにしているようです。」

と心温まるメールをいただきました。

今年入会されたばかりの会社員の男性も「ここで集中する時間がストレス発散になっています。」という嬉しいお言葉。

もちろん良いお話しばかりでなく、「子どもが習字をやめたいと言うのですが、親としては非常に残念でどうにか続けて欲しい…」といったご相談を受けることもあります。

20年以上教えているので字を上手くするノウハウは身についていると思います。

しかし、一人ひとりの個性に合った指導が出来ているか、1回1回のレッスンで達成感を味わって帰ってもらえているかどうか。

要するに気持ちの問題は「もっとこうすればよかったのでは」と日々試行錯誤。

書道は「道」なので一生をかけてやっていくもの。

一日でも長く続けて欲しいという強い気持ちを持って、先生としても一人の大人としても、一人ひとりに同じ目線で関わっていけるよう感性を磨き続けたいと思っています。

 

 

中学生は芸術書道へ(12月作品)

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