2018.03.20
3月20日 色あせない記憶 

東日本大震災から7年となる2018年3月11日。

 

 

 

 

福島県、猪苗代にて迎えました。

 

 

 

 

いろんなことを思いながら静かに過ごした一日。

 

 

 

 

家族や友達がいること、帰る家があること、学校や職場があること。

当たり前のことなどなく、今を大切に生きること。

慌ただしく過ぎる毎日に流されて忘れることのないよう、自分に言い聞かせ手を合わせました。

 

猪苗代のシンボル会津磐梯山。

 

 

 

 

小さい頃繰り返し読んだ野口英世の伝記に、猪苗代湖と共によく登場していました。

英世が毎日眺めて育ったというその勇姿を初めて見ることが出来たのも、感慨深いことでした。

 

福島の旅から帰京して、3月13日(火)。

世田谷下高井戸の月見湯さんにて、2012年2月初演「音銭浴」から6年目を迎えた銭湯ライブ『音屋の風呂屋~戌年の冬~』が行われました。

 

 

かつて街のあちこちにあった銭湯もこの40年で四分の一に減っているそうです。

そんな中でも、地域の人との温かい交流の場としての銭湯に魅了され、新しい文化の発信地として携わる人々が特別な思いを込めて創るライブ。

今回もこの素敵な空間を気持ちの伝わる筆文字で彩ることが出来るよう、一つ一つの書に心を込めました。

 

 

 

 

今回のゲストアーティストは樽木栄一郎さん。

 

樽木さんの奏でる音楽はノスタルジックでありながら、力強い響き。

文字はすっきりと直線を生かし、動きを大きく厚みもたっぷりつけて表現。

トレードマークのメガネや帽子、優しい笑顔と存在感のあるギターも忍ばせてみました。

 

そしてボストンで結成されたバンド『円人図』より、ボーカル&サックスのえびすたにしゅんたさん。

えびすたにさんの、明るい独特な親しみやすさを踊るような線で。

鳴り響くサックスや飛んでいるような帽子など、個性のある持ち味をところどころに散りばめて、自由で愉快なイメージを一目で感じられるように工夫しました。

 

 

そして、ギターやウクレレと共にアジアを巡り心地よい音楽を紡ぐ、北海道出身のシンガーソングライター、ハヴケイスケさん。

優しさと包容力を感じる線を、羊毛の筆で柔らかみがほのぼのと伝わってくるように運筆。

こっそりとウクレレが隠れています。

ゆったりふくよかな線から、豊かな自然風景を想像していただけたでしょうか。

 

 

そして最後は空間演出の絵描き屋、瀧本恵之久さん。

瀧元さんのポップな絵画のように字形も線もリズミカルに、楽しく語りかけるような書になりました。

商売道具の大きなパレット、筆の穂先が落書きをしているような表現も、筆先の乱れから生じる線の変化と共に楽しんでご覧下さい。

 

さて、石川県金沢、続いて福島猪苗代を訪ねた3月は心に残る月になりました。

後半はイタリアへ飛びます。

ローマ、フィレンツェ、ヴェネツィア、ミラノへ。

 

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