2016.12.30
12月30日 冬休みの書初め

 

学校は冬休みに入りましたが、書道教室は書初め練習で賑わいました。

インフルエンザや胃腸の風邪が流行る中、子供達が元気に姿を見せてくれるとホッとします。

 

 

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教室には、近隣の世田谷区立の公立小・中学校7校、杉並区立小学校3校、私立小・中学校4校から児童生徒が通塾していますが、そのほとんどの学校で「書初め」が冬休みの宿題になっています。

一年の集大成ともいえる書初めのレッスンは3~4名の少人数で行い、生徒さん一人一人にほぼマンツーマンで向き合います。

紙も書き慣れた半紙とは違う縦長の「書初め用紙」。

 

 

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普段のおけいこで身に着けた実力を出そうとみんな緊張の面持ち。

最高の一枚を作るために全身全霊をかけているのが伝わります。

 

 

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学校によっては条幅(掛け軸の大きさ)で提出するところもあります。

 

 

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初めて条幅に挑戦した2年生のMちゃん。

巨大なお手本を見てまずビックリ。

小さな手に余るほどの大きな筆を持って、たっぷりと墨を含ませ身体いっぱいに使って頑張りました。

 

 

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低学年、特に習字を習い始める頃が正しい文字習得の最も大切な時期。

年に一度、こうして一画一画を大きく丁寧に書いてみる経験をするのもとても意義深いものではないでしょうか。

 

 

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書けない、書けないと、苦手な部分が出来るようになるまでひたすら練習する子供達。

何枚も集中して書いていると疲れが出て線が雑になるので、タイミングを見て清書させるのもポイントになります。

 

 

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「出来た!」と笑顔がこぼれるとこちらまで幸せな気持ちになり、毎年心洗われる思いです。

ベストを出してもらうために私も持てる力を尽くします。

まずは字形を理解するために、リーダー線の入ったマス目のある国語ノートに鉛筆で練習。

そして筆づかいや字形、字配りを説明しながら書いて見せて、

 

 

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運筆の呼吸を身体で感じてもらうために効果的な「手取り法」も何度も行い、

 

 

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肉筆のお手本の輪郭を鉛筆で敷き写しする「かご書き法」や生徒さん同士での相互批正など、場面に応じあらゆる方法を駆使して指導にあたります。

 

 

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山と積まれた反古紙が努力を物語る3年生のNちゃん。

「学校の先生から名前も大筆で書いてと言われた!」とのことで、筆の穂先に全神経を集中。

 

 

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普段小筆で書くお名前を大筆で書くのは小学生にとって非常に難しいことで、尻込みしてしまうのも無理はありません。

「墨をよく落として穂先を整えて、筆の軸を真っ直ぐに立てて先だけ使って、にじまないようにかすれないように一本一本ゆっくりね」と、うるさいぐらいに声を掛けハラハラしながら見守ります。

何事も一生懸命に取り組むNちゃん、普段の積み重ねが功を奏し見事に書き上げました。

「案ずるより産むが易し」ですね。

どんな習い事でもそうだと思いますがやはり続けることが大事で、あきらめない気持ちこそが成果につながります。

 

冬休み中のレッスンはクリスマスやお正月の過ごし方などワイワイと楽しい会話の弾む時間帯もあり、可愛い子供達の笑顔と頑張りがエネルギー源にもなっています。

生徒の皆さん全員に本当に感謝の気持ちで一杯です。

保護者の方々も年末お忙しい中、送り迎えやご自宅での準備等ご協力をいただき、大変ありがとうございました。

新年の書道教室の書初めは、2017年新年の抱負を漢字一文字書で表現する創作を行います。

個性あふれた作品がたくさん生まれることでしょう。楽しみです。

 

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書を通じて支えて下さる皆さま、今年も一年お世話になりありがとうございました。

ブログにもご訪問いただいて心より御礼申し上げます。

来年も健やかで実り豊かな年になりますように。

どうぞ良いお年をお迎え下さい。

 

 

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