2020.03.20
3月20日 教室を開くという選択 

2月27日(木)に突然『3月2日より学校の休学を要請する』という情報が耳に飛び込んできました。

子供達の健康を最優先に守らねばならない、さて、レッスンをどうするか・・・。

 

教室は、飲食店も含め約300店舗が営業している下高井戸商店街の中と、高齢者も多く住んでおられる住宅街の公民館で行っています。

万が一のことが起これば、皆さんに取り返しのつかないご迷惑をおかけすることになる。

28日の朝は、書道講師仲間で教室をやるかどうかお尋ねも数件あり悩みました。

しかし私の3月のレッスンは2週目の11日からで、政府の専門家会議が2月24日に「ここ2週間が瀬戸際」と見解を示した2週間を過ぎている。

近隣の学習塾等が3月9日~10日からの開始を打ち出している。

電車やバスで通塾する生徒さんもいるので心配な場合は3月末から4月初旬の春休み中のレッスンへの振り替えをご案内し、通信添削を行っていることも改めて通知し影響を抑える。

皆さんに理解していただけるよう対応を考え続けました。

 

そしてそもそも私が願っているのは学校以外で子供達が楽しく安心して学べる環境を作ることではないか。

 

 

折り句『平成』

 

 

目の前の子供が一生、字で困らないように精一杯取り組むのが私の使命。

休むことを決めるのも大事ですが、今は状況に最大の注意を払いつつ出来ることをやり続けようと腹を決めました。

下高井戸商店街の会長さんからもむつみ会館の役員さんからも「施設は閉鎖しないのでどうぞお使い下さい。」と言っていただき、商店街事務所の会議室担当の方は毎回「お部屋は消毒しています。」とアナウンスして下さいました。

私も換気や手を触れる場所の除菌掃除を徹底。

 

 

 

 

おかげさまで生徒さんから教室をやっているかどうかのお尋ねも一件もなく、みんな普段通りに来てくれました。

 

 

少人数レッスンです

 

親御さんから「やっていただいてありがとうございます!」という声も寄せられました。

おうちで十分な休養が取れているせいかいつもより集中。

 

 

 

 

長いお休み中で和やかな空気感の中、爽やかな風が吹き抜けるようでした。

受験準備で退会されたお子さんが「気分転換に参加させてもらえませんか!」と来てくれて久しぶりに会えたり、

 

 

 

 

これまでの振り替え分で二日連続参加してくれる子がいたり、

 

 

 

 

学校帰りではないので、「今日はおじいちゃんの硯を持ってきた!」と風雅な彫り物のある本格の硯を持って来る子、

 

 

 

 

「学校がないと一週間が長いよー!」、「家にいても結構楽しいよ!」、「人の多いところには行けないから高尾山に登りました!」など話しながら枚数を重ね、みんな本当に良い字になりました。

 

 

 

 

厳しい高校受験を終え志望校に進学が決まったTちゃんはニコニコで、新生活の明るいお話に気持ちも晴れ晴れ。

 

 

 

 

大人の方もご家庭やお仕事、それぞれのご都合と向き合いお疲れの中、暫し穏やかな書道のひととき。

 

 

 

 

「マスクの残り枚数を番町皿屋敷のように数えていたら・・・」との面白い表現を耳にして笑いつつ心から共感。

ドラックストアに行けばマスクも消毒剤もあるのが当たり前だった日常はなんと平和だったことでしょう。

 

 

 

 

今月も先月と同じにみんなの作品が仕上がったことが心から幸せだと思えるこの頃です。

 

 

 

 

これからも安全な環境に気を配りながら、いつも通りのことを大切に続けて行けたらと思っています。

 

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