2013.09.20
9月20日 名月の日に 

 

 昨夜は「中秋の名月」でしたね。

台風一過の東京は空も澄んで、こうこうと輝く満月が見えました。

皆さまも素敵なお月見を楽しまれたことでしょう。

ススキを飾って月見団子を盛り、さあお月見を…と言っても、 旧暦の8月15日(今年は9月19日)に必ず満月になるわけではないそうで、次に十五夜の日に満月を楽しめるのは2021年だとか。

俳句の秋の季語で「良夜」は月の明るい美しい十五夜をさしますが、昨日はまさに「良夜」、 希少な一夜でした。

 

 

 

 

 「望月」、「月今宵」など中秋の月にまつわる季語は他にも数多くあり、雨や雲にさえぎられて月が見えなくても、「無月」、「雨月」などと言い表して月を想い、古代から月に心を寄せる日本人の姿が浮かび上がります。

灯りのない時代、月明かりは今よりずっと神秘的なものだったのでしょう。

明治の文豪、夏目漱石が英語教師をしていた時のエピソードを思い出しました。

イギリスの小説に出てきた“I love you“を「私はあなたが好きです」と訳した学生に、こう教えたそうです。

 

    

    

              I love you・・・ 『今夜は月が綺麗ですね』とでも訳しておきなさい

 

 

 

 

 

さて、中秋の名月の昨日。

不思議に「月」にご縁のある一日になりました。

 

 

 

 

昨日初日を迎えた「第98回書教展」を見学に、上野の東京都美術館へ。

ご一緒したのは、千葉市の生涯学習講座、いきいき大学で長年に渡り指導をしていらっしゃる川戸和月先生です。

 

 

 

 

上野恩賜公園は、美術館や博物館が集まる日本最大のアートエリアですが、ここ数年、東京都美術館の大規模改修工事をはじめとして園内を大きくリニューアル、二つの広々としたオープンカフェも出来て、来園者はもちろん、近くにある東京藝術大学の学生さん達にも安全な憩いの場所になっています。

 

 

 

 

現在、国立西洋美術館にて「ミケランジェロ展」、東京都美術館内でも「ルーブル美術館展」が開催中とあって、平日の午前中にもかかわらずJR上野駅から公園に向かう道には大きな人の流れが。

 

 

 

 

前述の川戸先生は、大正12年のお生まれで、今年90歳になられた迫力溢れる大先輩。

10年前、書教の総会の席で初めてお目に掛かり、理事の根本伸也先生主宰のかな研究会をご紹介下さったのをきっかけに、長くお付き合いさせていただいています。

先生のご社中は、書教展でも「団体優秀賞」を毎年のように受賞、ご自身も目を見張るような新作を毎年ご出品されていて、本当に尊敬するばかり。

昨日も、解説していただきながら楽しく見学、たくさんのことを学びました。

 

 

 

会場では、名誉会長の高木厚人先生の作品をはじめ、たくさんの先生方の素晴らしい作品を鑑賞。 

こちらは、書教の代表理事 理事長である、福島一浩先生の、飛び跳ねるような勢いのリズム感に満ちた作品です。

 

待ちいでし 端山の木の間 しげりあひて かげ遠くなる 月の庭かな

 「月の庭」 藤原為相  他一首

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お世話になっている副理事長の根本伸也先生や(作品上)、理事の平林博子先生(作品下)にはお会いしてお話しすることも出来て、とても充実した一日になりました。

 会場の後半は、学生達の元気いっぱいの作品群。

この暑い夏、筆と格闘して頑張った子供達が、自分の作品を見つけて喜ぶ様子が目に浮かぶようです。

 

 

 

 

 

「第98回 書教展」 東京都美術館

平成25年9月19日(木)~24日(火) 

午前9時30分~午後5時(最終日は正午まで)

 

明日からの3連休、お時間が合えば是非、秋の爽やかな上野公園へ足をお運び下さい。

猛暑の夏を乗り越え、寒暖の差が激しいここ数日、「秋バテ」と称される体調不良の方が多いようです。

お身体の方もどうぞご自愛下さいませ。

 

ブログを書いていたら、最後の「月」にまつわるお話が飛び込んできました。

世田谷は下高井戸にある天然温泉の銭湯「月見湯」で催されるライブイベント、音屋の風呂屋第3弾が決定とのこと。

これまでの熱いライブの様子や、携わらせていただいた書にかけた想いなどが鮮やかに甦りました。

そのお話は、また明日のブログで。

 

 

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