2014.05.20
5月20日 『音屋の風呂屋~春編~』舞台裏

 去る4月29日に世田谷の銭湯「月見湯」で開催されたライブ『音屋の風呂屋~春編~』は大盛況のうちに無事、幕を閉じました。

 

 

 

 

 

 

共に過ごしたお客様、スタッフの皆さん、出演者の皆さん、全ての方々の手によって創り上げられた感動のひと時でした。

前回のライブレポートに引き続き、今日はこの日の舞台裏をたくさんの写真とともに綴りたいと思います。

 

 

 

 

 

 

ステージを彩る書を手掛けたのは3月。

出演者の皆さんの素晴らしい音楽からエネルギーを得て集中。 

 

 

 

 

 

 

制作終了後、撮影で参加していた出演者のハヴケイスケさんも急遽、筆を持ってみることになりました。

 

 

 

 

 

 

厳しい制作現場が楽しいワークショップに早変わり。

アメリカのテキサスで行われたライブツアーから帰国された直後だったので「I ′ll be back to Texas 」と、切なる願いを豪快に書かれました。

 

 

 

 

 

 そして完成した作品は約800㎞の旅をし、長年にわたりお世話になっている岩国の表具店、角平安堂さんへ。

 帰省すると必ず訪れる名勝「錦帯橋」や美しい吉香公園にほど近い場所に位置しています。

 先代から50年以上の歴史を持ち、その落ち着いたたたずまいは私が学生だった頃から全く変わりません。

 GWには、久しぶりにお伺いして昔話に花が咲きました。

 

 

 

 

 

 

吉香公園はどの季節に訪れても見どころがありますが、5月は咲き誇るツツジとの木々の緑の美の競演。

幼い頃に、このゆったりとした風光明媚な場所で育まれたことが、時間や空間を超えて、現在の美意識に繋がっているような気がします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

錦帯橋の河畔には、親しくさせていただいている書家の岩見屋錦舟先生による書の幟旗が揺れています。

包み込まれるような温かさが感じられるこの書は、10年ぐらい前に書かれたものだそうです。

 

 

 

 

 

また機会を得て、先生の作品の石碑など公園内の縁ある場所をご一緒するお約束が出来ました。

 

 

 

 

 

そしてその一画にある立札には、岩国出身の「宇野千代」の言葉。

著書「行動することが生きることである」(集英社刊)の冒頭にある私の好きな言葉です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、約一ヶ月間岩国の恵みをたっぷり吸いこんだ作品も戻り、ライブ当日。

今回もたくさんの方がサポートに携わって下さいました。

ごく一部の方になりますが、ここでご紹介したいと思います。

 

スタッフの一員として、撮影や受付などフル回転でお手伝いしてくれた大学2年生の理佐子ちゃん。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小学2年生になったばかりの2002年5月、7歳で書道教室に来てくれた理左子ちゃんは賢く素敵な女性に成長していました。

 

 

 

 

 

中学2年の書初めで一本一本の線を丁寧に「博愛」と書いたのが昨日のことのようです。

柔らかな笑顔に象徴されるように、全ての人に優しい心を持った女の子。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お客様で友人のイラストレーター/旅行コラムニストの森優子さんも、撮影して下さった大量の写真を、オンラインアルバムにして出演者全員にシェアして下さいました。

 

 

 

 

 

 

 

全員で力を合わせ、着々と準備が進みます。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ステージを熱く見つめるキャンドルアーティスト、トウノワさん。

この日のために準備された色とりどりのキャンドルは総重量30㎏以上、全て1からの手作りです。

 

 

 

 

 

 

 

書に向かい微動だにしないメインスタッフの笹辰則さん。何か感じ取って下さっているのでしょうか。

そして開演に向けて円陣を組む仲間達。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日も暮れなずみ、エントランスの看板に照明を当てます。 

このさりげない一コマを撮影して下さったのは先述の森優子さん。

 大阪出身で太陽のように明るい彼女からは、身に余る嬉しいご感想をいただきました。

 

 

 

 

 

 

「…お風呂でライブという異色の経験、初めての感覚、発見、おもしろ不思議で楽しかったー。普段使ってない細胞が動きましたよ! 書の迫力はすごいのに、なんというか、ちっとも「どうじゃこれー」みたいな威圧感がまったく感じられないのですね。なんでやろ。少し付け加えるなら、地球の上をすいすい飛んで時々ふっと地上に舞い降りるちょうちょみたい。ふわふわ優雅っていうより、越冬のためにぐんぐん飛べる力強い生き物としてのちょうちょ。そこには確実に命が、息吹が(体液が循環しているイメージ)、輝きがある。ちょうちょにおごりはなく、ただ生を謳歌する。…もはや「常楽我浄」を感じてしまうんですなー。…」(一部抜粋)

 

 

 

 

 

 

 

そして出演者の「円人図」戎谷俊太さんからいただいたご感想にも、しみじみと喜びを噛みしめました。

 

 

 

 

 

 

「音楽もそうですけど、書は心がこもっているのが「観て」わかりますね。本当に元気をもらいます。今回は「たぎっている」ように思えました。勇敢な気持ちになれるような、強くなれるような、そんな気持ちです。」

 

 

 

 

 

 

「感動は 行動に結びつき 人生を愉しくする」  

 

刺激的な活動をされている方々に触れて大きなパワーをいただき、その想いを書で表現すること。

行動とは、精一杯表現することだと思うのです。

 

音楽×キャンドル×書。

それぞれの強い想いが一つの形になり、奏でられたハーモニーが共鳴して、観た方の心に何かを響かせることが出来たならこれほど幸せなことはありません。

 

 

 

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