2020.07.20
7月20日 とにかく生きてゆこう

夏の一大行事だった書教展、今年はやはり中止です。

残念ですがこの状況では致し方ないですね。

来年に向けて頑張りたいと思います。

書道教室以外にもこうした自分の勉強やご依頼のお仕事など膨大な量。

書の世界は果てしなく広く深くうかうかしていたら寿命が尽きてしまいそうです。

 

 

三鷹の山口文林堂さんにも伴走いただいています

 

 

難しいこともコツコツとやるしかないし、早く簡単に出来るものはそれだけの価値しかないと思っています。

続けることで新しい課題も見つかります。

そんな愚直な積み重ねから良質なものが生まれると信じ、昨日も調べ物をしに図書館へ。

梅雨空の晴れ間に自転車を走らせました。

すると嬉しい発見が。

 

 

お仕事の糧になる貴重な資料

 

作品をご披露出来る時が来ましたらまたここでお伝えしたいと思います。

帰り道、スッキリした気持ちで自転車をこいでいたら下高井戸駅のすぐそばに立派なイチジクの鉢植え。

 

 

 

 

東京でイチジクの木を見たのは初めてかもしれません。

故郷岩国では家々の庭先に良く植えられていた懐かしい果樹。

ご近所さんからよく熟れた実をいただいたものです。

見上げると、駅の隣の銀行も美しく緑化された外壁。

 

 

 

 

下高井戸商店街はお買い物や学生さんで賑わう活気あふれるエリア。

都会は人と人との繋がりが希薄なイメージがありますが、下高井戸は緑豊かで温かみのある街です。

 

 

世田谷区松沢まちづくりセンター

 

商店街の象徴である駅前市場の入り口にはこんなレトロな池も。

 

 

 

 

そしてもう一つの下高井戸名物は路面電車の東急世田谷線。

ウグイス色で丸みを帯びた昔ながらの車両は2001年に完全引退したそうで、今はシャープで色鮮やか。

 

 

 

 

右手には、故市原悦子さん主演のドラマ「家政婦は見た!」でおなじみの大沢家政婦紹介所(ロケ地)も見えます。

運が良ければ可愛い「幸福の招き猫電車」に出会うことも。

 

 

玉電開通110周年・世田谷線50周年の記念電車

 

沿線住民の大切な足である世田谷線は花一杯の中を走り抜けます。

 

 

車体の色は全10色

 

撫でたくなるようなふわふわな場所も。

 

 

 

 

線路際の柵も人々の手で様々な植物に彩られ、所々に不思議な貼り紙があります。

お近くの皆さん、ご存じでしたでしょうか。

 

 

園芸用の支柱や紐が施されています

 

こんな言葉も。

 

下高井戸駅↔松原駅

 

何気なく見過ごしてしまいそうですが、気持ちの伝わる手書きが心に響いたのでしょうか。

 

18日(土)、30歳という若さで前途有望な俳優さんが自ら命を絶たれたというニュースが飛び込んできました。

12年前、2008年に彼が出演した映画『奈緒子』を観て大きな存在感を感じました。

長崎県の島を舞台にした、高校駅伝出場を目指す学生達の青春群像劇。

彼の身体つきやひたすら走る姿は素人目に見ても駅伝選手そのもので、相当な役作りをされたのだろうと感動しました。

昨年は『キンキーブーツ』というブロードウェイミュージカルの舞台を観ました。

今度は高い高いハイヒールを履いて舞う美しい女性になりきっていました。

演技力、歌唱力、ダンス、観客へのサービス精神に至るまで息をのむ素晴らしさ。

同世代の日本人で右に出るものはないのではないかと思うほどでした。

才能はもちろんですが、血のにじむような努力が出来る人なのだと人間性にも大きな感銘を受けていました。

まぶしいほど輝く笑顔の裏にどんな苦しみがあったのでしょう。

 

30歳。

 

私は何をしていただろう。

三浦春馬さん、どうか心安らかに。

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