令和になり初めてのブログです。
新しい歴史の始まりに日本中が心躍らせているような祝賀ムードですね。
【雲海】 photo by Hiroshi Yamahashi
書道教室を開いたのが2000年、平成12年の11月でしたので平成の時代は生徒さんと共に歩んできました。
師や書友はもちろん生徒さんからもいろいろ学ばせていただいた時代と言えます。心より感謝です。
長い10連休が明けて、令和の教室にみんなの元気な声が戻ってきました。
先月は毛筆で「令和」を書いたので、『おじいちゃんちに持って行ったよ!』、『玄関に飾られたよ!』、『リビングの一番よく見えるところに貼ってある!』、『自分の部屋に飾りたかったのに、みんなが一番見るところだからと冷蔵庫に貼られた!』、『習字で令和を書いたと言ったらお母さんは見てもないのに「じゃあ飾ろうか」と言ってテレビの上に飾ってる!』など笑顔で報告してくれました。
親御さんの優しい眼差しを感じます。
『皇居の一般参賀に行ったよ!』という女の子も。
『お昼ご飯抜きで3時間並んだよ。見たのは5分だけだけどよく見えなかったから前の人がスマホで映してる画面を見てた!』と臨場感一杯で話してくれました。
小さな身体で人混みの中大変な思いをしても、時代の変わり目に立ち会う貴重な経験が出来たのではないでしょうか。
さて、この連休は故郷山口へ帰省、前半は寒くあいにくのお天気でしたが久しぶりに広島へ。
原爆ドームの変わらぬ姿と新緑の対比が心を打ちます。
原爆資料館は耐震化による閉鎖から2年、4月25日にリニューアルオープンしたばかりで一時間待ちの長蛇の列。
しかし一新された展示は以前より更に研究が重ねられた心に迫るもので、建物を出るまで涙が止まりませんでした。
館内で目にした衝撃から一転、平和公園の美しい自然の中にそびえる原爆の子の像。
折り鶴を捧げ持つ佐々木貞子さんが平和の尊さを世界に発信しています。
カメラを携えた旅行者の賑わいに、改めて平和のありがたさを感じました。
この日は呉市にも足を伸ばしました。
こちらもGWらしいたくさんの人出。
明るい雰囲気の中、忘れてはいけないことを心に刻みこのまま佳い時代が続くよう祈るばかり。
新時代の幕開けに心に残る小さな旅になりました。
そして岩国滞在中は何度もお墓参り。
父方の菩提寺は、五月の風にふわりと揺れる暖簾と『どなたもどうかお入り下さい 決してご遠慮はありません』という立て札のある心和む場所。
最近あまり見かけなくなった鯉のぼりも元気に泳いでいました。
この度の帰省では、小さい頃からお世話になっている方に折り句をプレゼントすることも出来ました。
ひ まわりのように明るくたくましく
そ ら のように広い心で包み込み
た しかな仕事で人々を幸せに導いた
か がやきに満ちた人生
ず っと元気でいつまでも
え がお一杯の楽しい日々を
『母の日』を前に「ありがとう」の言葉だけでは伝えきれない想いを筆に込めました。
温かい気持ちが通い合った岩国滞在、後半は見事な五月晴れ。
ようやくGWらしい若葉と光が織りなす世界に恵まれました。
吉香公園の美しい新緑や色とりどりの花々のお話は次回に持ち越したいと思います。
下高井戸にある書道教室