2014.02.20
2月20日 春を待つ 

2月も後半になり春の訪れが待ち遠しいこの頃ですが、昨日は二十四節気の一つ雨水でした。

雨水とは、降る雪が雨に変わり氷が解けて水になるという意味ですが、記録的な大雪とソチオリンピックのニュースで報道の映像は連日、白一色といった様相です。

日本各地で想定以上の雪の影響が出て心配ですが、皆さまの地域では大丈夫でしたでしょうか。

被害にあわれている方々が一日も早く通常の生活に戻ることが出来ますように。

 

 

 

 

 

さて、そんな中でもデパートの文具売り場はピンクや赤、黄緑色といった春色の便箋や雛まつりカードで埋め尽くされて春真っ盛り。

雨水の日は、地方によってはこの日に雛人形を飾ると良縁に恵まれると言われています。

 

 

 

 

3月3日の桃の節句ももうすぐですね。

小さな女の子のいらっしゃるご家庭では、可愛いお嬢様のために色々とお支度されていることでしょう。

桃の花には厄除けの意味があり、お供えする白酒や草餅も邪気を払い、蛤は女性の貞操を教えるもの、菱餅は心臓を表して子供の健やかな成長を願う親の気持ちを表しています。

書道を始められるのも、幼稚園から小学校低学年の女の子が一番多いように思います。

 

 

 

 

 

みんな本当に真面目で一生懸命一文字一文字丁寧に習うのでみるみるうちに上達。

級も飛ぶように上がり、優秀作品として競書誌に作品の写真が掲載されることもしばしばです。

明るく優しい女の子たちの気が満ちて教室も華やかに。

 

 

 

 

 

慣れない毛筆も、新しいことに挑戦する楽しみで瞳をキラキラさせて真剣そのものです。

小さな子供の無垢な書には、大人には真似の出来ない透き通った魅力にあふれています。

腕を大きく動かした自然な動作の中にも、工夫が随所に見られ紙面から心の声が聴こえてくるようです。

「あ、上の字が大き過ぎたから下の字を小さくしよう」、とか「墨が滲んじゃった」、「ここははみ出そうだから短くしよう」、「上手に書けた!」など、表情や仕草まで想像出来るほど。

 

 

 

 

また、普段やんちゃな男の子が、屈託のない運筆の中から目を見張るばかりの存在感のある書を書き上げることもあります。

無心で取り組んだご褒美が舞い降りたとでも言えるのでしょうか、子供の書には夢が感じられます。

書道教室開室当初、ランドセルのまま駆け込んできていた子も早いもので大学生、子供達のおけいこのお手伝いに来てくれるようになりました。

 

 

 

 

大切なお子様をお預かりし、天真爛漫で躍動感に満ちた書に接することはとても幸せなこと。

書に入門したばかりの吸収の早い子供たちに、書道を楽しみながら実力を着けるよう尽くしたいと思っています。

自分自身の書作にもその真っ直ぐな精神性を表現出来たらと、子供達から学ぶことばかりの日々です。

 

雪が残り寒い毎日ですが、子供たちが元気に駆け回ることの出来る暖かい春が早くやってきますように。

 

 

 

 

 

後藤由紀恵  『百年先も』より

 

 わたくしの  倍の春むかえる子らのため  百年先も花を咲かせよ

 

文字は希望  言葉は光  この先を笑い泣きつつ子らよ生きゆけ

   

 

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