2017.11.30
11月30日 伝えたいもの

 

渋谷区代々木公園。

鮮やかな紅葉がちょうど見頃です。

 

 

 

明日から師走、いよいよ今年もあと一ヵ月ですね。

11月は『第2回全国折り句コンテスト作品展』が押上(スカイツリー前)駅、協力している『座☆吉祥天女』さんの公演が清澄白河の『劇場 深川江戸資料館』で開催されたので、今だかつてなく多く半蔵門線に乗った月になりました。

 

 

 

 

『深川江戸資料館』展示室は、江戸時代の深川佐賀町にタイムスリップ出来るエンターテイメント性あふれる空間。

下町の一日を、鶏の鳴き声やあさり売りや金魚売りの声、夕焼けや降りしきる雪など音響や照明で綿密に表現されていて引き込まれます。

こちらは、読み書きや、裁縫、三味線を教えるお師匠さんの長屋。

 

 

 

 

街並みや生活用具も全て実寸大。

今は亀戸大根が並ぶ八百屋さんも、時期によって展示される野菜が変わります。

 

 

 

 

2年前に初めて訪れてその世界観に圧倒されてから、4度目の訪問になりました。

正月飾りや雛祭りなどのしつらえが季節に合わせて変わるので、1年を通して楽しめ、暮らしてみたいと思ってしまうほど大好きな場所です。

 

そして、11月23日(木)には、心に響く優れた作品が並んだ『第2回全国折り句コンテスト作品展』が閉幕しました。

 

 

 

 

出逢いや別れ、旅立ちなど、人生の喜びや悲しみや希望を個性を生かして描いた作品は、一枚一枚が気持ちの伝わる素晴らしいアート。

 

 

 

 

19日(日)には全国各地から受賞者が集まり、表彰式が盛大に行われました。

 

 

 

 

教室へも素敵な感謝状をいただきました。

 

 

応募総数1174点の中でキラリと光った作品をご紹介しましょう。作者のコメントも添えています。

(入賞者の全作品は近日中に一般社団法人 日本折り句協会のサイトでご覧になれます。)

 

 

準グランプリ ふるさと折り句 【しもたかいど】

~私が生まれ育ち、小・中学校でたくさんの友達に恵まれた下高井戸。にぎやかな街がこれからも愛されて発展しますようにと思いをこめて書きました~(N.Mさん 大4)

 

 

 

理事長賞 ふるさと折り句 【せたがや】

~自分が育った世田谷はにぎやかでたのしいです。こんな町が大好きです~(S.Sさん 小3)

 

 

理事長賞 ふるさと折り句 【こうち】

~以前住んでいた高知県への想いを込めて作りました~(S.Hさん 小3)

 

 

佳作 ふるさと折り句 【しもたかいど】

~ぼくの町の下高井戸の良さやにぎやかさ、楽しさをいろいろな人に伝えたい~(T.Tくん 中1)

 

 

佳作 ありがとう折り句 【おかあさん】

~私の母は大学院で司法試験の勉強をしています。それだけでも大変なのに受験を控えた私の手伝いまでしてくれます。そんな母に日頃の感謝を伝えたくてこの折り句を作りました~(K.Nさん 中3)

 

 

 

 

佳作 ありがとう折り句 【前田先生】

~私の習字の先生の前田先生に今までの感謝の思いをこめて~(T.Aさん 中2)

 

 

 

 

私自身、生徒さんが「前田先生」で折り句を書いてくれた時には思わず涙が込み上げました。

 

 

 

江戸時代に活躍した俳人、松尾芭蕉も深川芭蕉庵で詠んだ歴史深い折り句を残しています。

 

  古池や

  蛙飛び込む

  水の音

 

かつて芭蕉庵のあった隅田川沿いには、川を見つめる松尾芭蕉の銅像があります。

夕暮れ時に浮かび上がったその優しいまなざしは、遠い過去から脈々と受け継がれた日本の心が未来へと繋がっていくのを温かく見守っているようでした。

 

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