2015.05.20
5月20日 心を繋げる書道

 

パソコンや携帯電話で文字を打つのが日常になる一方で、温かみのある手書きの文字への憧れが高まっているのではと感じます。

「字が下手なんですけど見てもらえますか?」「ペンの持ち方ってこれでいいんでしたっけ?」など、プライベートでお目にかかった方とのひとときが和やかなワンポイントレッスンに変わることもしばしば。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 photo by seiji miyagawa

 

昨今の美文字ブームは、文字を読みやすくきれいに書きたいという願望を多くの人が持っていることの証とも言えるのではないでしょうか。

大人が基礎から学びなおせるクオリティの高い教材も増えました。

 

 

 

 

そんな熱い思いを持って書道教室に通って下さる生徒さんのために、レッスンは90分みっちりと硬筆と毛筆両方共学べるように工夫しています。

毛筆を習うことで正しい姿勢や筆遣いが身につき、扱いづらい筆をコントロールすることで集中力を養います。

そして硬筆では正しい鉛筆の持ち方や書き順を理解し、美しい文字を日々の暮らしやお仕事に役立てることが出来ます。

早い生徒さんは3ヶ月を過ぎたころから、大抵の生徒さんは半年続けると字が変わってきます。

こちらは20代の生徒さんですが、1年で書風が一変しました。

 

 

 

 

ご入会の動機は「ペン字をきれいにしたい」ということでしたが、しばらくして毛筆書道にも興味を持たれ、現在は小筆の細字も熱心に学習されています。

この春はご友人の結婚式に見事な達筆のご祝儀袋をお持ちになりました。

少人数制のレッスンなのでお手本も個別のリクエストに応じてきめ細やかに対応しています。

個々の手書きの場面で生かせる字を習得することで、ダイレクトに効果を感じていただけているのではないでしょうか。

 

 

 

 

お仕事帰りに立ち寄られる会社員の方やOLさん達は疲れていらっしゃるのではと心配なのですが、「集中する時間が持てて気持ちがスッキリします。」「書くのが楽しくて時間を忘れます。」などと嬉しいお言葉。

数か月に一度は土曜日に教室を開放し、昼間の明るい光の中で心を自由に解放させて好きな文字を書きたいだけ書く時間を設けご好評をいただいています。

技術の向上だけでなく、書道を通じて心を癒し元気にする場所を提供したいという願いがあります。

特に幼児や小学生という文字習得の大切な時期には、書くことが好きになり、字を丁寧に書いて欲しいと日々大きなエネルギーを注いでいます。

習字に親しみを持った小さな子供達が果敢に展覧会にチャレンジし、「先生見て!学校で賞状もらったよ!」とにこにこで教室に持って来てくれた時など本当に愛おしく講師冥利に尽きます。

 

 

 

 

一般クラスの生徒さんが、「小・中学生の頃に書いたものが実家に残っていたので」とご持参下さり、そのあまりの立派さに息をのみながら書道談議に花を咲かせることも。

写真中央の「みず」という字は小学校1年生の時の字で、当時、展覧会で最高賞を受賞された作品とのことで驚きました。

形良くのびのびとして、大きく腕を動かしている姿が想像出来るような素晴らしい書ですね。

 

 

 

 

同じ目標を持ち、一緒に学び、話し、笑って楽しむ幸せな時間。

書道に携わり書くことから得た学びは数多くありますが、最もありがたいと思うのは書を通しての様々な方との出逢いです。

創作した作品が人の心に響き、輪を広げてくれることも。

 

 

 photo by naomi okabe

 

 

 今日は、10年来楽しみに鑑賞を続けている本格派時代劇のお芝居の主宰の方から劇団名のデザイン書のご依頼をいただきました。

演劇に人生を掛けている方々の織り成す素晴らしい舞台はいつも大きな感動を受けています。

大切な劇団名は精魂を込めて書かせていただきたいと思っています。

 

 

 

 

たくさんの方とのご縁を繋いでくれる書道に感謝し、これからも心を豊かに、技術面、精神面の向上に努めて行きたいと思います。

 

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