2025.10.20
10月20日 第10回全国折り句コンテスト結果発表

今週からグッと気温が下がり肌寒い日が続くようです。

皆様、あたたかい衣類や寝具などで冷えに気をつけて体調を崩されませんように。

 

教室は秋の昇段・昇級試験に向けて書き込みの真っ最中。

 

 

中学生行書課題

 

現在の昇段級試験は、競書誌『書教』10月号の課題が試験課題と同じ。

毎月の競書用、試験用と清書を2枚提出するスタイルになっています。

生徒さんからすると作品の審査強化月というイメージでしょうか。

いつも通りに進めますが、『試験』というパワーワードでみんな緊張感をもって普段よりも念入りに稽古を重ねます。

 

 

高校・一般硬筆課題

 

書道は段位の取得が目的ではありませんが、神経の行き届いた練習によって試験のあとは自然に上達するもの。
11月の締め切りまであと一か月、最後まで頑張りましょう。

 

さて、先週10月14日㈫、一般社団法人 日本折り句協会のHPにて折り句コンテストの審査結果が発表されました。

 

第10回 全国折り句コンテスト 審査結果発表

 

遥水書道院より、グランプリ、準グランプリ1名を始め、協会賞2名、理事長賞2名、MIKAKO賞1名、佳作2名という素晴らしい結果!

生徒さんの頑張りはもちろん、保護者の皆さまにもお忙しい中、制作日時の調整や送迎、持ち物などご協力をいただいたおかげです。

誠にありがとうございました。

惜しくも受賞に至らなかった作品もそれぞれとても魅力的なものです。

 

 

暑い夏の間、みんな研鑽を重ねました

 

来春、地元で全作品を展示します。

楽しみにお待ちください。

 

文化庁が先月発表した「国語に関する世論調査」でSNSが日本語に与える影響が浮き彫りになっています。

簡潔に言うと、略語が増え、短文化し、角を立てないような婉曲表現が増えている。

私自身もその通りだなあと感じています。

俳句や短歌のように吟味して短い言葉にするのとは質が違いますね。

短く伝えることが価値のある時代なのでしょう。

 

今回グランプリを受賞したMちゃん(中2)は2018年、小学1年生の時に『へいせい』折り句で初出品し、挑戦を続けて8年目で最高峰に到達。

MIKAKO賞のNちゃん(高1)も2016年、小学1年生から出品して10年。

二人とも今年は超長文で想いのたけを表現してくれました。

 

 

それでも最初の草稿からかなりカット

 

反対に、準グランプリのNくん(中2)は俳句よりも短い文章に深い想いをギュッと凝縮。

 

 

今年のテーマ折り句『希望』

 

こうした、眩しくも切ない青春の輝きが審査員の先生方の心をつかんだのではと思います。

文字数に制限がなく、自由に表現出来る折り句の醍醐味ですね。

受賞した皆さん本当におめでとう!

11月16日㈰の表彰式&展示会が終わりましたらこちらに掲載したいと思います。

竹芝で行われる入賞作品展示会もご都合が合えば是非お立ち寄りください。

 

【日時】11月16日(日)11時〜16時(表彰式:13時〜14時00分予定)
【会場】東京ポートシティ竹芝オフィスタワー 竹芝シティプラザ3階まちづくりプラザ(港区海岸1-7-1)

 

 

東京ポートシティ竹芝オフィスタワー

 

最後にお知らせです。

6年前から題字と挿絵を担当させていただいている劇団『座☆吉祥天女』さんの公演まであと1ヶ月になりました。

昨年めでたく20周年を迎えられた吉祥天女さん。

歴史を重ねつつ新しく踏み出される年にふさわしいものになるよう、これまでと少し趣向を変えて、背景に滋味豊かな素材を組み合わせ文字は明るく軽やかに。

 

 

 

 

物語を象徴する折り鶴は、美しい仮名用の料紙を使って切り絵にしてみました。

 

 

 

 

こちらもよろしければ是非、素敵な清澄白河で心癒される秋の一日をご一緒しましょう。

 

『座☆吉祥天女』第21回公演

「 縁は異なもの 」 〜ひやめし物語より〜

原作:山本 周五郎 脚本:兼平 陽子 演出:鈴木 龍男

【日時】2025年11月21日(金)〜23日(日) 開場:開演30分前

21日(金)14:00〜/18:30〜

22日(土)14:00〜/18:30〜

23日(日)14:00〜

【場所】深川江戸資料館(江東区白河1-3-28 清澄白河駅より徒歩3分)

【チケット代(税込)】前売:5,000円/当日:5,500円

【 あらすじ 】

深美家の当主の妹ぬひと女中のはなは、お稽古の帰りに道に柴山大四郎とすれ違う。ぬひと大四郎はお互い誰と知らないまま恋に落ちる。だが、大四郎は武家の四男坊、とても妻帯できるような境遇では無かった。ぬひの想いを成就させる為、はなの奮闘が始まる。同じ頃、五千石の中老家から大四郎を婿に欲しいという話が持ち込まれるが…。

 

TOP↑