2019.08.30
8月30日 夏休みの写真日記 最終回

8月23日から始まった二十四節気の『処暑』は暑さが「止(処)まる」という意味がありますが、その通り過ごしやすくなりましたね。

皆さん夏のお疲れは出ていませんでしょうか。

四季のうちで夏が最も体力を使い、夏の終わりは特に一番気をつけなくてはいけないそうです。

無理せず、ゆっくり休むこともどうぞ心掛けて下さい。

 

今月のブログは『夏休みの写真日記』と題してお休みの一ヶ月間の出来事をあれこれ載せてみました。

今日で夏の思い出最終回。

 

こちらは令和元年生まれの赤ちゃんの命名書です。

ご両親やおじいちゃんおばあちゃんなど皆さんで記念にとのことで、5枚納めさせていただきました。

 

 

 

 

やまとくん、親御さんの愛のたっぷり詰まったとても素敵なお名前だと思います。

「大和」は日本を表す意味もあり、海外でもすぐに親しまれることでしょう。

平和の和。令和の和。「和を以て貴しとなす」の和。「大和魂」という言葉もありますね。

最近、根の深い問題が頻発している国際情勢。

生まれたばかりの大和くんの未来に向けて、世界に大きく和する日本の心を持ったたくましい人に育って欲しいと穂先に心を込めました。

 

また打って変わって、身体を墨だらけにしてこんなアートに取り組む日も。

 

 

 

 

読める文字を書くのではなく、思い切った墨遊びで心情表現するのも楽しいものです。

作品になりましたらまたこちらでご紹介したいと思います。

 

さて、お話は前回の岩国帰省の続き、お盆の頃に戻ります。

家のすぐ近くの小学校は夏休みで人影もなく、みんなの憩いの場だった学校前の商店もとうに閉店。

 

 

 

 

姿はそのままに静かに佇んでいるだけで、通る度に物寂しく思っていました。

 

 

 

 

そんな中新聞記事で偶然、岩国書道協会の書展が開かれているのを知り、新しくなった岩国市民文化会館へ。

 

 

 

 

すると受付で大きな声で旧姓で呼びかけられビックリ、教室で一緒だった懐かしいお顔、30年ぶりの再会の嬉しさが心に広がりました。

美人で面倒見が良くみんなの人気者だった香玲さん、「私、70になったんよ!わからんかったじゃろー。」と持ち前の明るさは当時のまま。

恩師の古川奠雪先生は亡くなられましたが、その後、後を継いでいらっしゃる重鎮の森里錦雲先生。

 

 

 

 

作品は古典の香りを感じる深みのある線で、2尺✕8尺サイズのダイナミックなものでした。

「わしゃあ、88になったいの。88でこんなに大きいのが書けるんかと驚かれたけぇ。」

と優しい笑顔。

手を取って一緒に書きながら指導していただいた頃の温もりを思い出しました。

そしてその二日後、帰省している私のことを聞いて当時の先輩が突然実家を訪ねて下さいました。

「帰っちょると聞いたけぇ一目会おうとおもぅて、はぁ老い先も短いけぇ。」と、本当に懐かしく嬉しい再会でした。

帰京する前日には、書道家の岩見屋錦舟先生にもバッタリ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「島耕作」や清酒の筆文字のお仕事など久しぶりに近況をお伺いし、秋に東京に出張される際にまたお目にかかれることになりました。

不思議な再会が続いたお盆。

あの頃、若く元気いっぱいに活動し私達を導いて下さっていた皆さんはそのままの情熱で昔以上に輝いていらっしゃいました。

これを機にこれからも心を寄せ合い交流出来たらと思います。

 

こうして台風の影響で長かったお盆休みを終え、東京に戻るとまた通常運転。

先週末は書教展の審査会で二松學舍大学へ。

 

 

 

 

春は桜の名所で有名な千鳥ヶ淵ですが、九段下の駅を上がりいつものようにお堀をのぞくと一面ハスの葉で覆われているのにビックリ。

夏はこんな緑一杯の景色になることを初めて知りました。

 

 

 

 

ところどころピンクの美しいハスの花も咲いていて故郷岩国の蓮根畑を彷彿。

そしてその翌日は、筆文字Tシャツやトートバック、風呂敷など魂の響き合うような交流を重ねる劇団『激弾BKYU』のご一行様が来訪。

 

 

 

 

令和最初の夏を打ち上げる最高の思い出になりました。

 

さあ、来月からレッスンの開始です。

生徒の皆さん、また一緒に書道頑張りましょう!

 

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