2019.07.20
7月20日 『折り句』始まりました

長雨と梅雨寒が続いていた東京ですが、ようやく青空が顔をのぞかせてくれました。

 

 

東京メトロ 六本木1丁目駅

 

夏休みを前に同郷の折り句作家MIKAKOさんより、8月1日から募集が始まる『第4回全国折り句コンテスト』のカラフルなチラシも届きました。

 

 

 

 

『折り句』とは日本古来から伝わる言葉遊びの一つで、在原業平や紀貫之をはじめ江戸時代には松尾芭蕉も詠んでいたといわれています。

最近では新聞のテレビ欄にサッカーや野球などで「縦読み」と呼ばれているものでピンとくる方も多いのではないでしょうか。

チラシの中央に友人MIKAKOさんの『心の中の感謝の気持ちを手渡してみよう』という素敵な折り句があります。

生活の中で手書きで文字を書く機会がどんどん減っている昨今。

筆文字だからこそ伝わる気持ちを体験し継承して欲しいという願いから、私の教室でも第1回のコンテストより精力的に参加しています。

 

 

 

 

毎年頑張っている子供達は『折り句をきれいな字で書きたい』という気持ちが芽生え、書写力の向上や表現力を磨くことにも繋がっています。

今年のテーマは、『ありがとう』、『ふるさと』、そして『れいわ(令和)』。

作品制作はまず最初に何をテーマにするか決め、贈る相手やテーマとなる対象に向き合い気持ちを鉛筆で箇条書きにしていきます。

学校の先生のことを書くことにした4年生のMちゃん。

 

 

 

 

大好きだった先生が転勤してしまい淋しい気持ちを抱えていたMちゃんから言葉がどんどんあふれてきました。

人に贈る折り句を作る場合は、ここで自分の内面と対峙し相手を想う気持ちや伝える言葉を選ぶなどかけがえのない時間を得ることになります。

そして読んだ人にわかるように言葉を繋ぎ、丁寧に清書。

 

 

 

 

このように折り句を作る回数を重ねていると、気持ちを素直に表して人に優しい言葉を選び心を込めて書くということが日常的に出来るようになってきます。

自分自身もそうですが、普段なかなか出来ることではありませんね。

2年生のMちゃんは学校で幼心に少し厳しい体験をし、家族の優しさや温かさに心癒やされたという折り句を作りました。

 

 

 

 

初めて筆を持ちましたがゆっくり丁寧に運筆、最後まで見事に書き上げて、内容と共にその成長ぶりに親御さんも感動されていました。

新元号『令和』で書いた子らの折り句は、希望に満ちた言葉が並び見ている方も元気がもらえます。

 

 

 

 

背景に折り句に合う模様やイラストを考えるのも夢のある楽しい作業。

 

 

 

 

中学生のお兄ちゃんと小学生の妹さんが仲良く席を並べる光景も。

 

 

 

 

一見SNSの世界で生きているように見える現代の子供達。

 

 

 

 

しかし今年度の東洋大学『現代学生百人一首』の入選作を見ても、生きた言葉や手書きの字への切ない思いが浮き彫りになっていることがわかります。

 

伝えたい 言葉はいつもスタンプで どこかに消えた私の言葉 (高1 功刀菜柚)

 

ケータイを もつまえ交わした文通の あなたの書いた字愛しく思う (高1 森川千咲)

 

 

 

 

教室で子供達の瑞々しい折り句を読んでいると涙腺が緩むこともしばしば。

そんな話を友人にしていたら、「子供達もいつか成長するから、今のその瞬間に立ち会える良いお仕事だね。」

という何とも嬉しい声を掛けてもらいました。

そのありがたい言葉を胸に書いた折り句。

 

 

『おりく(折り句)』

 

 お となも子供も心の扉を開き 優しい気持ちで書き綴る

そそぐ愛や故郷への想い 新時代の希望 キラキラ輝く言葉が

 く り広げられる場に立ち会える幸せ

 

梅雨らしい色合いのカラー筆ペンでポップにしてみました。

堅苦しくなく個性が表われて誰でも簡単に楽しめる折り句、皆さんもこの夏是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

書き方や応募方法でわからないことがありましたら小さなことでもどうぞ遠慮なくご連絡下さい。

 

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