前回のブログ、展覧会ウィークの続きです。
台風の動向に翻弄されつつも活気に満ちた1週間でした。
台風一過の上野公園
写真がたくさんあるので日にちを分けて少しずつ綴っていきます。
どうぞお付き合い下さいませ。
9月19日(月)~26日(月)に東京都美術館で開催された『第106回書教展』、作品はこちら。
二尺✕六尺(約60㎝✕180㎝)4連
これまでで最大のサイズでした。
お運びいただいた皆様、大変ありがとうございました。
嬉しいご感想もたくさん届きました。
「とても迫力があり良い印象ですね!芸術作品としても良い作品で雲龍図を思わせるような雰囲気があります。サイズがあえばうちに飾りたい。」と身に余るお言葉も。
また、川崎の書友M・H先生(漢字の先生)からは驚きのメッセージ。
「(この詩の全文を)趣きを変えて書いてみました。めちゃめちゃ難しいですね、近代詩文!」
100枚単位で書かれて構成を練り上げ、半紙作品にして2パターン、写真を送って下さいました。
向学心にひたすら感服するばかり。
仲間の豊かな発想力や研鑚を分かち合え、共に学びを深められることはなんと幸せなことでしょう。
制作を見守って下さった師の根本伸也先生とは会場でご一緒でき、愛のあるダメ出しをたくさんいただきました。
先生の流麗な仮名作品(漢字用紙)
しかし、「前田さんはこれからもこの近代詩(漢文や和歌ではなく今の言葉を表現する書)で、マイルドにする必要は全くありません。貫いて下さい。」と何より支えになる励ましのお言葉。
今年は大人生徒さんも初出品で紙友堂賞を受賞、心に残る書教展になりました。
全紙サイズ(M・Sさん)
24日(土)・25日(日)は下北沢『reload』のエントランスホールにて『開放空間 ART exhibition & experience』。
2021年6月OPENの新名所
建物の白に青空と緑が映えて海外のリゾート地のような美しい場所でした。
おしゃれな道は東北沢駅へ
ご来場いただいた皆様ありがとうございました。
華やかなお花もありがとうございます
街全体で「月」をテーマにしたアートフェスティバルも開催中でした。
夜になるとこんなインスタレーションも出現して、楽しみに訪れるたくさんの人、人、人。
ルーク・ジェラム《Museum of the Moon》
ニューヨーク・タイムスで「下北沢はグリニッジ・ビレッジに対する東京の回答である」と賛美されたり、
reloadの素敵な散髪屋さん
全世界を対象に都市調査を行っている「タイムアウト社」より「世界で最もクールな街 第2位」に選出されたことで外国人もたくさん。
ここはロサンゼルス?
歴史のある6つの商店街が連携して盛り上げるシモキタの底力を感じた二日間でした。
こちらでは美術家Kei Life Gardenさんとコラボレーション。
詩・画 kei Life Garden 遥水書(250㎝✕370㎝)
布一杯に広がる美の世界に、keiさんの魂を揺さぶられる詩を書で表現。
すべてを疑え すべてを信じろ
この世界に氾濫するすべての情報は[誰かがある視点から見た場合の真実だ]ということを、私たちはともすれば忘れがちだ
– 本で読んだから正しいのか
– 偉い学者が発表したから価値があるのか
– 信頼している人が言ったから…
あなたが自分の感覚と感性で「これは真実だ」と感じられることだけがあなたにとっての真実だ
その感覚と感性とを、育み研ぎ澄ませるためにあなたを取り巻くすべてのものに常に耳目をひらき己の心の内を省みてまっすぐに向き合え
もし、周りの誰もが信じていることでもあなたが真実と感じられなければ疑え
もし、周りの誰もが信じなくてもあなたが真実だと感じるなら信じろ
ただひとつ[自分には、まだ知らないことがある]という不変の事実をどんなときも忘れるな
そうすれば世界は、もっと大きな光をあなたに投げかけてくるはずだ
出典 :lg_painter
作品の短い動画もUPされています。
「省」甲骨文
続きは次回のブログで。
下高井戸にある書道教室