台風18号の影響で東京も昨日から断続的に強い風雨が続いています。
被害に遭われた地域の皆さまには心よりお見舞い申し上げます。
被害が最小限で止まりますように。
さて、あれほど暑かった夏はもう遠い記憶の彼方に消え去り、毎日降り続く雨と朝晩の冷え込みでめっきり秋めいて参りました。
今日はそんな芸術の秋にふさわしいお知らせを二つお届けしたいと思います。
まず私が所属しております『全日本書道教育協会』主催の書展のご案内から。
公募展『第100回記念 書教展』-伝統の書美を翼に乗せて-
日時:平成27年9月18日(金)~24日(木) AM9:30~PM5:30
場所:東京都美術館(上野公園内)
内容:役員・一般部・学生部・席書大会作品(毛筆・硬筆部門あり)
出典:全日本書道教育協会HP
今年の『書教展』は数えること第100回目という盛大な記念展になります。
親しみのわく小さな作品から、壁面から飛び出すような迫力ある大作まで、流派にとらわれない多様な書美の世界が広がります。
太い筆で元気いっぱいに書かれた子供達の作品からは大きなエネルギーがもたらされることでしょう。
シルバーウィークのひととき、文化と自然を満喫出来る上野公園へ是非お運びいただけたら幸いです。
私は李白の漢詩を、二尺×六尺(60㎝×180㎝)の紙2枚に淡墨で書いて出品しています。
紙は若苗色(わかなえいろ)で水滴のような模様が施された20年物のものを使用しました。
漢字用の紙でこうした色柄のあるものは珍しく、いつもお世話になっている三鷹の書道用品店『山口文林堂』さんで出逢い、一目惚れして購入したものです。
若苗色とは田植えの時期の若い苗のようなフレッシュな黄緑色で、夏の色として平安時代から続く歴史ある和の色。
故郷岩国の竹林に吹き抜ける風をイメージしました。
表装された作品とは私自身も会場で初対面になります。
未熟な書ですがご指導賜りたく、謹んでご案内を申し上げます。
そして、9月25日(金)には北海道出身のシンガーソングライター、ハヴケイスケさん(写真左)のライブに書で参加させていただきます。
ハヴさん自身も書に深い関心を持っておられる方で、毎年書初めをしたためられ、ご本人による筆文字を用いたツアーグッズの制作など気持ちのこもった手作り感をとても大切にされています。
お仕事のご依頼をいただくようになって数年になりますが、筆文字によって空間の豊かさや熱意などを表現して精一杯お客様をおもてなししたいという心ある方。
私もその人生観に少しでも寄り添えるように真摯に取り組んでいます。
制作に立ち合って下さった時は、「僕も書いてみていいですか?」と筆を振るわれ大いに楽しんでいらっしゃいました。
ライブハウス以外の場所を素敵な音楽ライブスペースに変える企画集団『音屋 -OTOYA-』も立ち上げられて3年。
書で携わらせていただくうちに、音屋メンバーの皆さんとの絆が育まれました。
振袖の袖の部分で作った巾着袋や、銭湯ライブの暖簾をイメージした直筆の筆文字入り巾着袋を作って皆さんにプレゼントしたことも。
今でも、「ギターのピックを入れてます!」、「コード類を入れてます!筆文字が目立って話題になるんですよ。」などとお声かけいただき、取り出して見せて下さったりしてとても嬉しく思っています。
photo by yumeko asonuma
また、お一人お一人の個性を生かしたカラフルな筆文字Tシャツで盛り上がったことも。
photo by yumeko asonuma
ハヴさんの自由な想像力で投げかけられる世界からインスピレーションを得て書をデザイン化することで、古典的で堅いイメージの書から様々な場所で気持ちの伝わる書へ、表現の幅を広げていただいています。
そしてそれはやればやるほど基礎を学ばなければ進歩がないということが実感されるのです。
出典:ハヴケイスケ公式Facebook
今年の夏も、私の字とハヴさんの感性とのコラボでスタイリッシュなフライヤーが生まれました。
来たる9月25日(金)は若者で賑わう街、世田谷下北沢でのライブ参加になります。
ハヴさんと弟のヒロシさんで創作された、燃え立つような鮮やかな色彩の抽象画と書のコラボや、北海道産の食材を使用した美味しいお食事メニューなど、ご兄弟の心遣いの伝わる愛のあふれた一夜になることと思います。
ご都合の合う方は是非ご一緒に楽しみましょう。
『 土生兄弟 ONEMAN SHOW!! 』
【会場】東京都世田谷区・下北沢CIRCUS (03-6677-5986)
【日時】2015年9月25日(fri)open 19:00 / start 20:00
【料金】前売 2,800yen+1drink&1food / 当日 3.300yen+1drink&1food
【HPチケットご予約受付フォーム】▷https://tiget.net/events/1766
下高井戸にある書道教室