朝夕急に涼しくなり、あれほど暑かった夏が少し懐かしく思えたりするこの頃ですが、皆さま夏の終わりをどのように迎えていらっしゃいますか。
今日は書道教室の子供達の夏休みの風景をお伝えしたいと思います。
子供達にとって夏休みは、家族旅行や花火大会、海にプールにお祭りにと楽しみ多き季節。
毎年恒例の筆文字うちわの創作では、そんな夏を謳歌している生き生きとした字が躍りました。
普段のレッスンでは筆づかいの練習や書体を整えることなど基礎練習を繰り返すことが主になりますが、創作は自分らしさの表れた世界に一つの「作品」を創ります。
いわば日々の積み重ねの集大成。
創作することにより書の楽しさを感じてもらい、書道への興味を育て本来の学習に繋がればという願いがあります。
「自分の書きたい字を何でも自由に書いてみましょう。カタカナや英語が入ってもいいよ。」と声を掛けますが、頭を抱えてしまいなかなかハードル高く感じる子も。
そこで夏をテーマにしたお手本もいくつか掲示。
文字選びの時間も和気あいあいと楽しいひとときです。
おじいちゃんやおばあちゃんへのプレゼントにすると張り切る子、自分の気持ちを残しておきたい子、それぞれの想いが載せられた力作が仕上がりました。
この日のために教科書を 持参し、平家物語の冒頭「祇園精舎」に集中する5年生のKくん。
一字一字を丁寧に書き連ね、パワーの宿る見事な作品に。
大人用の椅子にちょこんと正座する可愛らしい小さな身体。
生まれて初めて筆を持つ1年生達も、猛暑の中頑張りました。
中3の先輩生徒さんについてもらい真剣な表情のSちゃんは7月に入ったばかり。
優しいお姉さんに励まされながら初めての筆の体験は、とても嬉しそうでした
こうして日本の美しく素晴らしい伝統文化が受け継がれていくのでしょう。
緊張しつつも伸び伸びと書かれた1年生達の字。
一生懸命に書く姿が目に浮かぶような無垢な書は本当に素敵です。
ご家庭でも是非大切にされて、しっかり褒めてあげて欲しいと思います。
教室に響いた子供達の歓声、笑顔、その一瞬一瞬がとても愛おしく指導する喜びを感じた夏の創作でした。
今週からいよいよ二学期が始まりますね。
芸術の秋に向けてまた一緒に頑張っていきましょう。
下高井戸にある書道教室