夏らしいことを何もしないまま8月が終わろうとしています。
蝉の大合唱もトーンダウンし、昨日はトンボも見かけました。
秋は静かに近づいているのでしょう。
新型コロナ対策と熱中症対策に明け暮れた2020年の夏。
毎日押し寄せる情報。
東京で通常の生活を送りながら感染を完全に防ぐ方法などないことを知りました。
そしてそれは数年続くということもよく理解しました。
一昨日28日(金)には総理辞任の一報。
政治のことはよくわかりませんが、私は山口県出身です。
会見で、思うようにならない体調のせいで全身全霊をかけた職を辞するという無念さが伝わり悲痛な気持ちになりました。
この状況下でも二学期は始まり、年末年始や来年に向けての計画も具体化してくる時期。
しかし人と会わない、近づかないのが基本の生活では「明るい未来」や「新しい希望」などという言葉さえなんとなく空々しく感じてしまいます。
今年は様々なイベントも中止や延期に。
教室のある下高井戸商店街も同様で、毎年8月末に行われる「しもたかサマーフェスティバル」(盆踊り大会)も中止になりました。
出典:下高井戸商店街HP
地元の子供達から大人まで毎年楽しみにしている参加型の一大イベント。
その代わりに、商店街の真ん中にある小学校の6年生120名の描いた絵が街路灯に掲げられると伺っていました。
出典:下高井戸商店街HP
非常時の上、命の危険を伴うほどの暑さ、そして夏の終わりのもの寂しさ。
そんな空気感の中で見上げた子供達の絵は深く心に響くものでした。
目にしただけで笑顔になったのは表情がなんともいえず可愛いアマビエ。
その姿を描き写すことで疫病が退散するという言い伝えがあり人気ですね。
凜とした線や丁寧な色塗りから描き手の気持ちが伝わってきます。
サマーフェスティバルは「ひまわり広場」という場所で行われるためか、元気が出るひまわりの絵もたくさんありました。
虹のもとで咲いているひまわりや、背景の青空が本当の青空と溶け込む雄大なひまわり。
1枚1枚に「One step to tomorrow~明日への一歩」と書いてあるのも、力の源になります。
下高井戸名物の世田谷線沿線には本物のひまわりも咲いていました。
みんなが楽しんだお祭りの様子もたくさん。
美しい提灯で彩られた櫓(やぐら)では、盆踊り以外にも老若男女のダンスや歌など毎年大盛り上がりでした。
出典:下高井戸商店街HP
お祭りで花火は上がりませんが、夜空に花火の絵もたくさんありました。
今年はどこも花火大会が開かれず浴衣姿も見ないひっそりした夏でしたね。
みんな心の中で楽しんでいたのでしょうか。
学校にも花火が上がっていました。
海や山などのレジャーもNGで、家族や友達との思い出が作れない夏休み。
人は人と会いたい、近づきたい、そして好意を持てば触れ合いたいと思うのは自然な感情です。
それをブロックされたことで大切なことに気づかされたように思います。
子供達が表現した屈託のない世界の底力。
ゆっくりとでいいから前に進もうという決意をたたえた、心に迫るメッセージ。
誰もが不安な日々でも「明るい未来」も「新しい希望」にもきっとたどり着けると励まされました。
アートフラッグは10月末まで飾られているそうです。
お近くの方は機会がありましたら是非、訪れてみてはいかがでしょうか。
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下高井戸にある書道教室