夏休みにドイツ、オランダ、ベルギーの旅へ。
多くの世界遺産や美しい自然、おとぎの国のような街並みなど、ヨーロッパの魅力を満喫して参りました。
心に残った風景を少しづつご紹介したいと思います。
その圧倒的な大きさに息をのんだ、ドイツの世界遺産「ケルン大聖堂」。
高さ157.38mという、ゴシック様式の建造物としては世界最大級の大聖堂は、完成まで632年を要したということにも驚きました。
あまりの巨大さに写真に入りきらず、下がって下がって地面すれすれのところから見上げてようやくシャッターをきることが出来ました。
金属でなく、人の手で積まれた石で造られた黒みがかった壁面は、硯や墨の織り成す繊細な味わいを彷彿とさせます。
細部まで緻密な彫刻が施された素晴らしい装飾。
双塔の形や、柱や窓の形もすべてが天に向かって突き上げるような形状で、「ドイツ人の誇り」と呼ばれる圧倒的な強さを感じました。
キリスト教にとって光とは神そのもの。神の場である教会、特に一帯を取り仕切る大聖堂(カテドラル。ドゥオーモ。ドム)にはより多くの光が必要だった。同時に、神の国とはすなわち「天」。大聖堂は天高くそびえ立つべきだと考えられ、それゆえ人々は光と高さを求めて競い合った。
(出典: ケルン大聖堂/ドイツ「世界遺産」All About )
内部に足を踏み入れると、歴史の重みを感じる荘厳な世界が広がっていました。
重厚な外観とはうって変わって、美しいステンドグラスの数々。
祭壇に向かう椅子に座っていると、澄んだ空気に包まれて何ともいえず清々しい気持ちに。
次の世界遺産は、「ライン渓谷中流上部」。
フランクフルトから電車で約1時間、ライン川景観地域の入り口に位置するリューデスハイムは「ラインの真珠」と呼ばれています。
ここからゴンドラに乗り、ぶどう畑を眼下にぐんぐん上がってニーダーヴェルト展望台から見た眺めはただただ感動でした。
遥か彼方に地平線が見えます。
一面のぶどう畑はほぼ全部白ワインの原料となり、甘くて美味しい果実をデザート用に出荷することはないそうです。
ヨーロッパはワインがお水代わりと言われるのもうなずけますね。
ライン川クルーズの遊覧船にも乗船、ドイツ人が愛してやまない母なるラインのゆったりとした流れや、点在する古城、可愛らしい家々、有名なローレライなどドイツらしい風景を堪能しました。
船内ではドイツ語、 英語に続いて日本語のアナウンスも流れて、日本人の人気の高さがわかります。
童話の世界のような可愛らしい街リューデスハイムのメインストリートは、「世界一陽気な小路」と称される「ドロッセルガッセ(つぐみ横丁)」。
鮮やかな花で彩られた木組みの家がそこここに。
いたるところから賑やかな音楽が聴こえ、世界中から集まった観光客たちが美味しい食事とワインで楽しんでいました。
夕食に訪れた老舗のワインレストラン「ドロッセルホース」には、珍しく日本語のメニューも。
バンドの生演奏では女性歌手が坂本九さんの「上を向いて歩こう」を日本語で歌って下さり、その粋な計らいに大いに盛り上がりました。
青空に映えるクリスマスツリーが印象的な「ケーテ・ヴォールフォールト」の店内は一年中クリスマス。
宿泊は、夏を愛でるドイツの人々が丹精込めて育てた花々が美しい「ホテル ガストハウス ローゼ」。
ドイツではあと一つ、自然豊かなアイフェル国立公園の玄関口にあるモンシャウという素敵な村にも立ち寄りました。
日本のガイドブックには載っていないこの村は、街を流れる小さなルーア川沿いに白い木組みの家が並び、本当にメルヘンの世界に迷い込んだようでした。
さて、見どころ満載のドイツ、まだまだ書きたいことははたくさんあったのですがこれくらいにして、ヨーロッパの旅は次回のブログに続きます。
風車で有名なオランダ、そして風光明媚なベルギーへ。
下高井戸にある書道教室