夏休みに入ったばかりの書道教室では、にぎやかに筆文字ミニうちわを創りました。
みんな無心になって集中。
お手本通りに書くばかりでなく、こうした筆遊びをすることで書道も上達します。
小学5年生になった仲良し書道ガールズ。
Rちゃん(写真右)は、腰のあたりまであった髪の毛を35㎝切って夏らしさ全開で登場、盛り上げてくれました。
一人一人が書きたい言葉を考え、半紙に練習、緊張しながらうちわに筆入れ。
多色筆ペンで自由に彩色し、夏を楽しむ想いがあふれたミニうちわが次々に出来上がりました。
一部をご紹介しましょう。
まだ毛筆を始めていない1、2年生たちも、起筆(始筆)と終筆をしっかり書くことを目標に筆の練習をし、ドキドキしながら清書。
みんな絵を描くのも大好きです。
3年生のHちゃんは、ゆったり大らかな『うみ』。
苦手にしている「み」の字も頑張って克服して、嬉しい生き生きした気持ちが伝わります。
同じく3年生のKくんは『夏祭り』を細部まで凝りに凝って、時間を過ぎても夢中になって書き続け、夜空に浮かぶ綺麗な花火に、立体的な夜店、中の人まで綿密に表現。
夜店の看板には「チョコバナナ」、「やきそば」、「りんごあめ」など本当に小さな文字まで丁寧に書き入れ、素敵なアートに仕上げました。
4年生のMちゃんのうちわは、お祭りに出かけたくなるようなカラフルな水ヨーヨーが、躍動感のある「祭」の字にぴったりマッチ。
中学でも書道部に入り頑張っている中1のSちゃんは、凛とした『群青』。
ゆったりと端正な書風に、芯の強さを秘めた温かい性格が表れました。
4年前、小学4年生の時に、うちわに『北海道』と書いたTくん。
北海道のおじいちゃんへプレゼントして大変喜ばれ、飾っている写真も送っていただいたとのこと。
Tくんも今年中学2年生になり、地元のM中学校で書道部の部長に。
そのご縁で私も昨年より部活動をサポート、楷書と行書を中心とした指導に伺っています。
部活で取り組んだTくんのうちわは、元気なリーダーらしさの表れた力強い運筆。
大きな成長を感じました。
昔は、床の間に掛け軸があったり、ふすま絵があったり、筆で書かれたものが暮らしの中にありましたね。
江戸時代は、庶民の間でうちわに「内和」、「家和」と言う字を当てて、家内に平和をもたらすという縁起物でもあったそうです。
是非この夏、みんなの心のこもった直筆の筆文字うちわでご家族皆さん心豊かに、涼を呼んでいただけたらと思います。
下高井戸にある書道教室