2013.07.20
7月20日 幼児のための書道教室

 

暑い日々が続きますが、学生の皆さんは今週一杯で一学期も終わり、待ちに待った夏休みが始まる学校も多いようですね。

あっという間に今年も半年が過ぎ、遥水書道教室は来週で今年前半のおけいこが最後になります。

2学期から後半戦を楽しく元気に始めたいと思っています。

生徒の皆さん夏のおけいこもあと一息、暑さに負けず体調を整えて頑張りましょう。

 

さて、時代は変わってもきれいな文字を書くことは永遠の憧れなのでしょう、おかげさまで教室の生徒さんの数は徐々に増えて、現在全てのクラスがほぼ満席になっています。

書道教室を開設しまして13年、まだまだ試行錯誤の日々ですが、意欲を持って教室に通って来られるたくさんの生徒さんに励まされながら、おけいこを続けさせていただいております。

 

この夏のお休み中は、じっくりと自身の書の研鑽を積み、より良い教室運営の為に指導法にリニューアルも施して、9月から再び美しい文字を目指す皆さまの夢を叶えるべく精一杯務める所存でございます。

現在、見学や体験のお席が満席のためお申し込みをストップさせていただいていますが、9月のおけいこより受け付けますのでよろしくお願い致します。

 

また、周囲の方々の温かいご支援により、『桜上水サロン教室』を開講の運びとなりました。

2000年に自宅で書道教室を始めた当初は幼稚園児も対象にしていましたが、『しもたかステーション教室』に移転してからは、小・中学生が一緒のクラスのため、原則として小学校1年生からお受けしています。

新規の桜上水サロン教室は、座卓で定員5名までのより少人数のおけいこが可能になりますので、幼児からのスタートも歓迎したいと考えております。

 

文字を書くことや覚えることを楽しみながら成長していく子供達を温かく見守り寄り添うことは、指導者として大きな喜びであり、幼児からの書道教育に力を注ぐことが願いでした。

ただ、小さなお子様のおけいこの場合、習い始めるのに良い時期については個人差があり、実際なかなか難しいものです。

効果的なのは、幼稚園年長さんの頃。

落ち着いて座っていることができ、ひらがな50音も概ね読めるようになって文字への興味が湧き、自己流の癖がついてしまう前のタイミングが良いのではと感じています。

 

 

教室ではまず、最初のご挨拶、正しい姿勢、正しい鉛筆の持ち方の基本から丁寧にお教えします。

硬筆のおけいこでは、筆圧が低い小さなお子様でも芯が柔らかくて書きやすい、ドイツ製のステッドラー等の鉛筆を使用。

色々な線を書いてみることから始め、文字をきれいに書いたり書き順を正確に覚えたりすることを楽しんで、無理なくスムーズに毛筆にステップアップするよう目指します。

たとえ鉛筆でかなり自己流に書く癖がついてしまっていても、毛筆に初めて出会う幼児には筆に墨を付けて何かを書くことはとても新鮮で楽しいこと。

お手本をよく見るようになり、鉛筆では理解しづらい、「とめ」、「はね」、「はらい」なども自然に運筆出来るようになるので、相乗効果で硬筆も上手くなって行きます。

基本のひらがなやカタカナ、お名前などは何度も繰り返し練習しますが、慣れてきたら競書誌「書教」の硬筆や毛筆の課題を練習して清書し、毎月出品していくことを始めます。

 

 

 

競書誌は、毎月、学年やレベルに応じた課題が提示され、学年ごとに目標があります。

中学生になると毛筆の「行書」や「仮名」の課題が加わり、高校生以上になると、より芸術的に、漢字臨書の「楷書」、「行書」、「草書」、「篆書」、サイズの大きい条幅の課題や、小筆による実用書、ペン字など応用範囲はどんどん広がり、いつまでも楽しく書の道を深めて行けるように編纂されています。

 

 

 

出品することは、昇級や昇段することだけが目的ではなく、正しく美しい文字を身につける手段に過ぎませんが、とても励みになるものです。

師範の資格を取得する早道でもあります。

 

 

しかしながら小さなお子様の場合、何よりもまず、書くことに興味を持ち、楽しみ、好きになることが第一。

 

 

 

七夕の短冊や、お正月は絵馬に書いたり、かるた取りをしたり、日本の四季の行事に合わせたお楽しみの筆文字イベントも定期的に行っています。

太い筆がやっと持てるようになった小さなお子様から紡ぎだされる書は、大人には真似の出来ない伸びやかな無垢の世界。

素敵な作品はご自宅で飾っていただいて出来るだけたくさんの方々で鑑賞してほめてあげてもらうよう、お勧めしています。

 

 

 

 

 

“書は人なり“といいますが、字には性格や生き方が表れます。

勢いの良い字を書く子は、はきはきとした性格で、一字一字丁寧な字を書く子は、慎重で安定しています。

初めは走り書きをしていた子も、思うようにならない筆と格闘しているうちに、根気強くなり集中力も養われます。

そして、おけいこを長く続けているうちには書風も変化し、書きたい字も移り変わり…。

ふり返ってその時々の思い出の作品を眺めることよって、人生を俯瞰することも出来るでしょう。

子供の頃の願い事や、飛び跳ねるように生き生きとした書、学生時代のデリケートな心情、緊張感を感じさせる練り込まれた書、そして年齢を重ねて手先が震えるようになったとしても、それも味わいのある豊かな書になります。

 

 

 

 

どなたでもいつからでも、ブランクがあっても始められる、終わりのない書の旅路。

初めの一歩を小さい頃に踏み出して、自信を持って自分の字が書けるようになることは、かけがいのない生涯の宝物になります。

是非お子様に、楽しく書道を学ぶ機会をご用意されては如何でしょうか。

 

 

 

 

 

 

桜上水サロン教室の詳細については、メールやお電話でお気軽にお問い合わせを、お待ち致しております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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