2012年8月5日にこのWebサイトを開設して早くも3年が経とうとしています。
2000年に世田谷桜上水の住宅地の一室で書道教室を開いて15年。
サイトで活動を公開することにより多くの方々とご縁をいただき、現在は、しもたかステーション教室、桜上水サロン教室、通信教育を含め50名の生徒さんが集う学びの場に成長しました。
サイトの開設や、各教室を開室する際にもたくさんの方々のご尽力をいただきました。
ご支援、ご協力をいただいた全ての皆さまにこの場を借りて心よりお礼申し上げます。
こうして活動の情報が広がることで、地域の方々との結びつきも深まりとてもありがたく思っています。
昨年の秋には、しもたかステーション教室のある下高井戸商店街や赤堤祭礼委員会の方々のご依頼で地元の神社に奉納する書を担当。
役員の方々と打ち合わせを重ね、木版に直書するという貴重な経験をさせていただきました。
小学生からシニアまで幅広い世代で結成され、地域に根差した音楽活動で地元に愛されているアマチュアオーケストラ『しもたかフィル』様からのご依頼も。
先週は桜上水5丁目町会様よりラジオ体操会場の立て看板を。
子供達の賑わいを想像しながら楽しく書かせていただきました。
書道教室は全て平日夕方からのレッスンなのですが、意欲あふれる生徒さんのためにレッスン日以外にも定期的に土曜日の昼間に教室を開放。
『土曜補講日』と名付けて心和むティータイムも設け、自由に学習をして新しい世界を広げていただけたらと思っています。
明るい日差しのさす静かな午後のひととき、時間に追われずゆったりとした気持ちで墨を磨り、どんな字を書くか頭を巡らせるのも楽しいものです。
Cちゃんは書道の盛んな私立小に通学していて、学校を通じてコンクールにも積極的に挑戦する頑張り屋さん。
土曜日も足を運んで、時間一杯一生懸命練習しコンクール用の立派な清書を2枚書き上げました。
そんな努力の積み重ねが功を奏し、今月の競書でも毛筆、硬筆共に昇段、硬筆は『今月の最優秀作品』として写真掲載されるほどの快進撃でした。今後が楽しみです。
週休二日制の会社員のNさんもお休みの一日使って欠かさず参加されています。
「書道を始めてから気持ちが豊かになり、日々の生活にも深みが加わりました」とおっしゃるNさん。
この日は初めて創作書に挑まれました。
『水切りは 銀河を走る 小石かな』
題材として選ばれたのは、伊藤園お~いお茶新俳句大賞、グランプリの『文部科学大臣賞』に輝いた小学生の俳句。
『河原で小石を投げ水切りをした時に、水面で跳ねる様子がまるで銀河の中を走っているように見えた』という11歳の男の子の瑞々しさあふれる俳句に感銘を受けられたそうです。
書の創作はまず書きたい言葉や字を選ぶところから始まります。
感動した俳句を一文字一文字心を込めて書くことで命が吹き込まれ、このような美しいアート作品を仕上がりました。
ご自身で飾って楽しむこと以外にも、人にお贈りする場合でも気持ちの伝わるプレゼントになるのではないでしょうか。
さて、今週の書道教室では筆文字うちわを創ります。
毎年子供達が楽しみにしているこの企画。
作品はおうちでうちわとして使うのはもちろん、お祭りに持参したり、夏休みにおじいちゃんやおばあちゃんの家に行くお土産にしたり、自由研究として学校に提出したり様々な方法で活用しているようです。
パソコンや携帯電話全盛の時代ですが、頑張って筆で書いた書が多くの人々の心を打つ芸術作品になることを、子供達は教えずとも感じ取っているようですね。
今年もどんな夢のある作品が生まれるか楽しみです。
急に気温が上がり大変ですが、生徒の皆様どうぞ暑さ対策は万全に気を付けてお越し下さい。
下高井戸にある書道教室