再開発中で、訪れる度に姿が変わっている下北沢。
小田急線と京王線が交差する好アクセス、若者も多く文化やファッション、食も豊かで活気にあふれる街です。
本日、25年間足を運び続けている劇団『激弾BKYU』さんの年に一度の公演が千秋楽を迎えました。
昨年は円相に『遊』のコラボTシャツを担当させていただきました。
今年の公演中も役者の皆さんやスタッフの方々、お客様も小さなお子さんが兄弟お揃いで着ていたり多くの方が着てみえてとても嬉しかったです。
今年は『激弾BKYU』で折り句を作り、団員の蔵重美恵さんのリクエストによりトートバックを作成しました。
2020年に35周年を迎える歴史ある劇団のBKYUさん。
その迫力ある舞台の素晴らしさに年を追うごとに人気が高まりここ数年は連日満席の大盛況です。
今回のタイトルは『ものがたるほしのものがたり(Since1996 out-of-date ~あの頃を憶えているかい?)』。
1996年の初演、2004年の再演も観劇しましたが、今年の熟練の舞台は全て塗り替えるほどの新しい感動がありました。
お話は七夕伝説である織姫と彦星を主軸にした悲恋のものがたり。
前説で「このお芝居はコメディです!」とアナウンスがある通り全編を通じて笑いが一杯、しかしその根底に流れる深い人生の哀歌には最後まで涙が止まることはありませんでした。
その世界観を表現すべく、紙は書道用具の『山口文林堂』さんで美しい七夕の夜空のように金銀砂子が散りばめられた仮名用の一点物を入手。
文字は顔彩で、言葉に尽くせぬ想いを折り句に込めました。
折り句『激弾BKYU』
『激』闘の舞台からエネルギーが
『弾』丸の如く降り注ぎ 心の
『B』arrierを撃ち破り
『K』nockout performanceで人々に
『Y』ellを送る
『U』niversal entertainment
伝統書道で、漢字とひらがな、カタカナそしてアルファベットを融合させ、内容が読めて、洋物のバックに溶け込むデザインにするのは厳しい道のりでした。
折り句をモチーフに製品化を目指すにあたって、折り句作家のMIKAKOさんや講師の先生方、その他多くの方に助言をいただきました。
そしていつも全身全霊の演技で心揺さぶられるBKYUの底力を表現すべく文字を大きく躍動させ、たくさんの人の知恵も詰まったオリジナル筆文字デザインが完成。
『激弾BKYU』の文字は紙面からはみ出させ規格外のBKYUパワーをイメージ、インパクトを出しました。
トートバックのカラーは老若男女に気軽に持っていただけるよう、ブラック、生成り、ネイビーの3色。
webデザイナーさんと相談して、文字は生成りとブラックのバックにはライトグレー、ネイビーがチャコールグレーに。
モードな雰囲気でありながら、日常に馴染む素敵な仕上がりにしていただきました。
おまけとして可愛い缶バッジも作っていただきました。
今年もBKYUさんとのご縁で筆文字の新しい世界を広げることが出来ました。
本当に感謝です。
今も舞台の感動が冷めやらず、全身で愛を訴えるBKYUの役者さん一人一人の姿が目に焼き付いて離れません。
どうか七夕の日は晴れて織姫と彦星が逢えますように。
そして人々が優しく健やかでありますように。心から。
下高井戸にある書道教室