昨日、山口県岩国市南河内の古民家パン屋さん『種と土』で『音屋のパン屋』ライブが開催されました。
この日のために色彩豊かな筆文字うちわを制作。
イベントを主催している『音屋企画』は、ライブハウスに限らず古き良き日本の様々なお店屋さんをステージに変え、新たなライブシーンを創り出すクリエイトチームで、2012年より書で参加させていただいています。
西日本ツアーの最終日は故郷岩国。
岩国の美しい風景に溶け込むメンバー。
写真左よりハヴケイスケさん、松本佳奈さん、戎谷俊太(円人図)さん。
うちわの裏面は、鮮やかな赤の和紙に音屋のロゴを書き、はさみを使わずちぎって貼りつけました。
ちぎることで手の温もりの残る優しい風合いに。
書は、白と黒が織りなすモノトーンの世界ですが、色で遊びを入れることで親しみのある作品になります。
絵の具は、日本画用の顔彩や、乾くと耐水性のあるアクリル絵の具を使用。
文字を書く前に色を入れて乾かします。
パンの焼ける美味しそうな香りや、ふんわり柔らかい食感をイメージした黄色い丸。
中央に朱色を加えてグラデーションを作り深みを出しました。
墨も、淡墨と濃墨で変化をつけて絵柄も変えて、手に取って下さった方が楽しんでいただけるよう全て違う姿に。
大切なのは、主役の書を生かすために色の要素が主張し過ぎないようにすること。
『種と土』の書は、地域に根差してますます発展されますようにと、紙面に筆をねじ込むように力強く深く線を引き、にじみやかすれを生かした作品に。
戎谷さんのうちわは、丸い円の中に『人』の字の入った円人図のロゴマーク。
手書きにすることでパソコンの印字にはない息づかいが伝わります。
来月1日(金)に六本木VaRiTで開催されるワンマンライブ『音楽怪談』のイメージを広げて。
千葉県木更津市出身の松本佳奈さんには、新譜『魔法の手のひら』を卵白を使った淡墨で軽やかに書き、サーッと払うような線で爽やかな川の流れを。
黄色は山里に飛びかう蛍の光をイメージしました。
ハヴケイスケさんには、ロゴのアルファベットを紙面からはみ出すぐらいに切れのある字で一気に運筆。
墨や金泥の飛沫で立体感を出しました。
美しい田園風景をバックに鳥のさえずりの中、パンの香りと一緒に音楽を、そしてうちわも多くの方に喜んでいただけたようでとても嬉しく思います。
想いをおくる筆文字うちわ。
7月の書道教室でも、毎年恒例の筆文字うちわ教室を開催します。
自分のイメージを心のままに自由に表現してみましょう。
携帯やメールでは伝わらない気持ちを筆文字で。
撮影協力:ハヴケイスケ
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下高井戸にある書道教室