今週から、2ヶ月半ぶりにレッスンを再開することが出来ました。
しもたかステーション教室は開始時間を早め、生徒さんが一斉に来て密にならないように工夫。
昨日から移動自粛要請も全国的に解除され、分散登校だった区内の小・中学校も来週から従来通りのこと。
日常が戻ってきましたがまだまだ油断は出来ません。
換気のために開け放している入り口から、一人、また一人とやってくる生徒さん。
「〇〇ちゃ~ん、元気だった?」と大きな声で名前を呼んでマスク越しの笑顔で喜びの再会。
そしてハンドジェルで手指の消毒。
お休み中の過ごし方や今の学校の様子を聴いたり、書道の課題をきちんと提出してくれたことを褒めたり。
昇段級試験の結果や写真版掲載を伝えて祝い合ったり。
書道バックを机の上に置いたまま、ひとしきり話に花が咲きました。
宿題にしていた折り句を出してもらって今年もあまりの素晴らしさに感動。
「折り句が浮かばなくて持って来てない」と言う子と一緒にああでもないこうでもないと考えるのも幸せなこと。
大人の生徒さんも自宅で意欲的に書かれて書展に足を運ばれた方や、リモートワークなどで働き方が変わった方。
受験生を抱えて大変だったお話や、お孫さんのお世話に奔走されていたことなど。
お話も尽きず、本当に嬉しく楽しい仕切り直しとなりました。
4月から入会予定だった3年生のTくん。
いきなり教室がお休みに入ったので延び延びになっていましたが、ようやく会うことが出来ました。
5年生のお姉ちゃんとお揃いのマスクで初めて筆を持ち、一生懸命頑張りました。
(現在、新規の生徒さんの受付は行っていませんが、既存生徒のご家族・ご兄弟の予約のみ承っています。)
分散登校のため体力がたっぷりある子供達。
集中力や良い書を目指し粘る気力も充実していてみんな立派な字になりました。
教室再開の前には、しもたかステーション教室のお隣の中華料理店『皇庭餃子房』さんにご挨拶。
賑やかな商店街でも一際目立つ真っ赤な扉。
懇意にしている中国・福建省出身の店長さんは感性豊かな方で、店内はさまざまな手描きのアートで彩られています。
書道にも深い興味をお持ちで書いたものを見せていただいたり、私の令和の書も展示。
この自粛期間中は想いを込めて『皇庭餃子房』で折り句を書きました。
下高井戸の食の
『皇』 帝として十九年
家『庭』 では味わえない本格中華
『餃子』の旨さは天下逸品
厨『房』 からの音と香りに幸せ広がり笑顔咲く
このチャイナ感満載の色紙は、本場中国で最高の評価を受けている安徽省(あんきしょう)産の本画仙。
代表格の「紅星牌(こうせいはい)」という紙は書道に携わる方ならほとんどがご存じなのではと思います。
お世話になっている三鷹の『山口文林堂』山口社長が中国で買い付けてこられた一点物。
社長の「金色の字が映えますよ!」のアドバイスを受けて金泥を使いました。
今回のコロナ禍で大打撃の商店街。
皇庭餃子房さんの営業スタイルも紆余曲折で落ち着かない中、いつも明るさを絶やさず私達に愉しみを届けて下さる店長さん。
得意の横笛を披露して下さった夜も
祖国をあとにし、日本で家庭を築きお店を立ち上げ、笑顔の中に隠されたご苦労は計り知れないことでしょう。
折り句を、感極まった様子でいつまでも見つめておられた姿にこちらまで胸が熱くなりました。
私も遠い山口からやってきて、情の厚い下高井戸商店街の方々に温かく迎えていただきました。
縁あってお隣同士、これからもこの街でずっと山も谷も乗り越えて行けたらと願っています。
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下高井戸にある書道教室