2018.06.10
6月10日 情熱の筆文字Tシャツ

24年間見続けている最愛の劇団、『激弾BKYU』さんとのコラボTシャツが誕生しました。

 

 

 

筆に魂を込めた作品が形になり、着用された皆さんを拝見して目頭が熱くなりました。

故郷岩国の同級生、蔵重美恵さん(後列中央)が所属している『激弾BKYU』さんの舞台を初めて観劇したのは、今は無き名劇場『新宿タイニイアイリス』でした。

20代の敏感な心を激しく揺り動かされた感動のステージは今も鮮明に覚えています。

脚本・演出家であり俳優の酒井晴人さんと、憧れの女優、東野醒子さんにより1985年に旗揚げされた劇団は今年33周年を迎えられるとのこと。

圧倒的な熱量で観客を魅了する舞台は年々パワーアップ、昨年の公演は一週間前に全日完売だったそうです。

待ちに待った今年の舞台は『Episode of  西遊記~とびたちかねつ とりにしあらねば~』。

 

 

出典:激弾BKYU OFFICIAL WEBSITE

 

何とも惹かれるサブタイトル『とびたちかねつ とりにしあらねば』とは、万葉集の山上憶良の貧窮問答歌の一節になります。

 

世の中を 憂しと恥(やさ)しと 思へども  飛び立ちかねつ 鳥にしあらねば

(この世の中に生きていくのは、辛く、身が細るように耐え難くても、どこかへ飛んでいくことは出来ない。鳥ではないのだから。)

 

一座を率いる酒井さんは、この言葉を体現されているような、人々の苦しみや悲しみを自分の事のように受け止め、本当の幸せとは何か、一番大切なことは何なのかを躍動感のある舞台を通じて私達に教えてくれる偉大な表現者。

酒井さんの人生を賭けたお芝居を見るたびに、果てしない優しさにに感銘を受け、演劇と書道とジャンルは違いますが多くの学びを得ています。

ご依頼いただいた『遊』と『激弾BKYU』の字は、尊敬してやまない酒井さんの世界があふれ出てくるような作品を目指し、高い集中力を持って全力を注ぎました。

 

 

『遊』は、禅宗の書画で『円相』と呼ばれている、一筆書きの円形の中に書き入れました。

『円相』は無限の宇宙や、真理や悟りを表したものと言われています。

また、『円窓』と書いて「己の心をうつす窓」という意味で用いられることもあります。

『遊』は、しんにょうを外すと音を表す「ユウ」になり、「ユウ」は一族の霊を宿した旗竿を持つ人の姿、しんにょうは「行く」という行為を表します。

こうしたことから、旁の「方」の部分に酒井さん、そしてその右にたおやかに支える東野さんが浮かび上がりました。

団員の方々の熱意を胸に、広い宇宙に向かって信じる道を突き進む『遊』の書です。

 

 

『激弾BKYU』の字は、劇団の深い歴史に敬意を込めて、貫録や内に秘めたエネルギー、人間愛に満ちたストーリーのおかしみも表現してみました。

舞台から観客の心に向かって撃たれる激しい弾もちりばめています。

 

 

出典:激弾BKYU OFFICIAL WEBSITE

 

 

エネルギッシュで感動的、胸一杯になって泣いて、思いっきり笑えるBKYUさんの舞台。

私は6月16日(土)より千秋楽まで、劇場に足を運ぶ予定です。

ご都合の合う方は是非ご一緒しましょう。

よろしければTシャツも手に取っていただけると幸せです。

 

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