2016.05.30
5月30日 よき出逢いを  

遥水書道教室には、近隣の世田谷区立の公立小学校6校、杉並区立小学校3校、そして私立小学校3校から児童が通塾しています。

先週土曜日はその多くの小学校で運動会が行われました。

この時期のレッスンは日焼けした笑顔が輝き、出場する種目や応援団の練習のお話で盛り上がります。

 

 

DSC_0458

 

 

しもたかステーション教室そばの小学校では、立派な筆文字のプログラムが掲げられていました。

 

 

DSC_0451

世田谷区立松沢小学校

 

12の小学校から集まる個性豊かな子供達。

今月から新しい生徒さんの体験や入会も始まり新風が吹きこまれています。

 

 

P5272316

桜上水むつみ会館教室

 

子供達にはまず字を書くことが好きになってもらいたいと思っています。

基礎練習を繰り返し行うことももちろん大切。

しかし、「書道って面白いな!」と実感してもらえるように、様々な書の創作も取り入れ、楽しみながら自然に美しい字が身についていく指導を心掛けています。

 

 

DSC_0460

 

 

初歩の小学校1,2年生では特に良い姿勢や正しい筆記具の持ち方などの習慣を育てることが第一。

折りたたみ椅子と会議机では小さな身体に合わないので、座布団もたくさん用意しています。

 

 

P5272325

 

 

レッスンに一番乗りし、座布団をおちゃめに運ぶのは2年生のIちゃん。

 

 

P5272319

 

 

Iちゃんはスイミングスクールを終えて来るので、可愛いタオルキャップ姿がトレードマーク。

学習塾や、スイミング、体操教室などの習い事と書道を同じ日に掛け持ちして通う子も多く、みんなとても頑張っているのがわかります。

 

 

P5272322

 

 

そんな忙しい日々を送る子供達のためにも、書を通じて気持ちを開放し健やかに成長出来る場も作れたらと願っています。

 

 

P5132302

 

 

「学校や学年の違うお友達が出来て楽しい」

「イヤなことがあっても習字に来ると楽しいから待ち遠しい。」

「先生が書きたい字を自由に書かせてくれて、ほめてくれるので楽しい。」

など嬉しい感想も。

 

 

P5112291

 

 

毛筆の学習では用具を大切にして、きれいに使うことも上達への早道。

大筆はカチカチに固まらないように、使用後はすぐに根元まで良く洗って乾かし出来れば硯も洗いましょう。

硯に墨や紙のカスが溜まりデコボコになってしまっていたら、泥砥石(どろといし)を使用したお手入れ方法があります。

 

 

P5292334

 

 

先日、師の根本伸也先生より泥砥石をわけていただき私も行いましたのでご紹介しましょう。

まず、硯と泥砥石を1時間ほど水につけます(汚れがひどい場合は1日)。

 

 

P5292337

 

 

次に水を捨て、泥砥石に水を含ませながら墨を磨るように優しく研ぎます。角は念入りに。

 

 

P5292343

 

 

最後によく水ですすぎ陰干し。ピカピカの硯に復活しました。

 

 

P5292344

 

 

書道用具はきれいに使えば小学校で購入したものが、中学校3年間の書初め、高校1年の芸術選択科目までずっと使用出来ます。

大人の生徒さんも小学校時代の書道用具をきれいなままお使いになっている方もたくさんいらっしゃいます。

用具に愛着がわけば練習も長続きし、年齢と共に用具に好みやこだわりも出て興味も広がるもの。

こうして体得した美しい手書き文字は多くの人に好感を与え、社会に出ても間違いなく役に立ちますね。

遥水書道教室を開室した当初、初めて迎えた小学校1年生の子供達は今年大学を卒業し社会人になりました。

さあ、これから体験にいらっしゃる皆さん、よき出逢いを楽しみにお待ちしています。

 

TOP↑