故郷の城下町岩国には、岩国城がそびえる山頂にのぼるロープウェイがあります。
お天気に恵まれた今年のゴールデンウィークですが、これほどの長蛇の列を目にしたのは生まれて初めてでした。
行列の出来るお店として人気のソフトクリーム屋さんもその名の通り。
秋には見事な紅葉で染まる紅葉谷公園は、新緑がキラキラと光り輝き眩しいほどでした。
『故郷や どちらを見ても 山笑う』 正岡子規
俳句の世界で『山笑う』は春の季語で、木々が一斉に芽吹き色とりどりの緑で山がおおわれる様子を山が笑っているようだと表現しています。
そんな優しい微笑みを浮かべているような山々と鮮やかなツツジ。
幼い頃から馴染み深く、帰省すると必ず立ち寄る吉香公園の初夏の風をいっぱいに感じることの出来たゴールデンウィークでした。
帰京して週末6日(土)7日(日)は銀座線で浅草へ。
浅草寺もやはりすごい人、着物姿や外国人観光客も多くいろんな国の言葉が飛び交い大賑わいでした。
同郷の友人、ポエムピクチャーアーティスト/折り句作家MIKAKOさんの個展「笑顔」。
今年もMIKAKOさんの優しさあふれる和みの空間が広がっていました。
心に染み入るような言葉をほのぼのとした色彩で表現するポエムピクチャー。
作品一つ一つにきめ細やかなキャプションが添えられ、さらにに感動を高めます。
私達が志す書道といえば、ただひたすらにお手本を真似して正しく美しく書くというイメージですが、MIKAKOさんの作品を見ていると自分の気持ちや感動を言葉に託して素直に表すことの尊さを改めて感じます。
技巧に走ったり奇をてらうのではなく、シンプルに表現することが安心感に繋がり、見る人の心を打つのでしょう。
「キャプションと作品をまとめた図録が欲しい」というご要望が多いとのことで、小さな作品集も制作されていました。
想いを言葉にすること、書くこと、伝えること、その一連の行為が自分に向き合い自分を知るきっかけになるのではないでしょうか。
遥水書道教室のアシスタント講師、横山裕園先生の心のこもった素晴らしい作品。
妻として母として、嫁ぎ先の家族の一員として人に言えないご苦労もあったことでしょう。
その愛情のいっぱいに詰まった文章と卓越した表現力に、包み込まれるようです。
作品を見つめる息子さん達も笑顔。
私は『笑顔の魔法』というタイトルで創作しました。
悲しみに暮れていた時に友人から届いた温かい言葉。
「どうぞ後悔のないように。そしてできれば笑ってみて。つくり笑いでいいから、今すぐ笑ってみてください、ね。」
深い感銘を受けたこの言葉を、明るい折り句で表しました。
賑やかな会場ではご一家6名で来場された横山先生、MIKAKOさんご夫妻と共にパチリ。
12日間という長い展覧会も今週末14日(日)が最終日。
MIKAKOさんは期間中毎日終日在廊されています。
皆さんご都合が合えば是非、笑顔の素敵なMIKAKOさんとも直接触れ合い温かさを感じていただけたらと思います。
【日 時】5月2日(火)〜5月14日(日) 10時〜18時(最終日16時まで)
【場 所】アミューズミュージアム2階 〒111-0032 台東区浅草2-34-3
【入場料】無料
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