コロナ禍で迎えた2度目のGWが終わり、昨日は母の日でしたね。
皆さん、いかが過ごされましたでしょうか。
緊急事態宣言期間が延びましたが、教室の施設は普段通り使用させていただけてありがたい限り。
夏日の生徒さんはすっかり夏仕様
昨年に続き不要不急の外出は控えざるを得ない連休。
好きなところに出掛けて思い切り遊ぶようなことは出来ませんでしたが、書道にまつわる喜びがいくつも重なり有意義な日々でした。
一番やりたかったのは夏の書展に向けての作品書き。
いつもお世話になっている三鷹の『山口文林堂』さんで新しい筆を購入し急激に意欲倍増。
穂先はいつまでも撫でていたくなるくらいフワフワで艶々
羊毛の筆はおろしたてだと書きづらく、使い込むことで馴染んでいくので本来なら制作の途中で新しい筆に変えるのはNGなのです。
そして高品質の筆はお値段も相当なもの、購入した日は80万円の筆も拝見しました。
さすがに目の保養にさせていただいただけでしたが。
半紙用の大筆(左)との大きさの差
文林堂の山口社長は書風に合う筆を一本一本懇切丁寧に説明して下さり、最後は「(作品を高めるには)筆の力を借りるのも必要です。」と。
力強いお言葉に背中を押され、思い切って入手しワクワク。
書作に必要な文房四宝全ての相談に的確に対応して下さるかけがえのない友です。
数年前の写真でマスク姿ではありません
今回は淡墨も取り入れるので、美しい墨色が出る青墨も取り寄せしていただきました。
同じ墨でも水の量によって色味や滲みが様々に変化します。
山口文林堂特撰近代詩文書用手漉画仙紙
これから徹底的に研究し、7月末の締め切りまで少しでも前進できるように書き込みたいと思います。
そんな中、GWらしくおうちでDIY?、楽しいインテリア作りにも挑戦しました。
昨年の自粛期間中に書いた『愛』。
ブルーは幼い頃から体感していた瀬戸内、大島の透き通るような海景色をイメージ。
2020年3月に期間限定で販売された呉竹『イリュージョンホワイト』使用
そこに心をホッと癒やすようなあたたかさをプラスしたい。
近所のお店で可愛いお花やグルーガン(棒状の熱可塑性プラスチックを溶かして接着する工具)を買って、YouTubeで使い方を見て作り上げました。
自然の空間に添えても落ち着きます。
室内に飾るとちょっぴりリゾート気分が味わえるかもしれません。
真っ赤なハートが印象的な『Love』と『心』は気持ちの伝わるランチョンマットに。
こうしておうち時間を書に費やしている間、故郷岩国では折り句作家MIKAKOさんの個展が賑やかに開催。
帰省出来ず残念に思っていた私に、「行ってきました!」「ゆっくりお話しできました!」「MIKAKOさんは太陽のような人でした!」など、先輩や友人、そしてMIKAKOさん自身もメールや写真を送ってくれて感激。
会社員時代の先輩のお姿に力をいただきました 日々のことを徒然に~『折り句』
岩国と東京、離れていてもまるでその場にいるような臨場感を感じさせていただきました。
つい気落ちしてしまいそうになる毎日ですが、生徒さんや親御さん、家族や友人たくさんの人に支えられているのだなあと実感します。
書道があって良かったなあとしみじみ思う昼下がりです。
下高井戸にある書道教室