ゆっくりと心を静めて墨を磨っていただき、良い香りがたってきたころに筆づかいのレクチャー。
味のある可愛らしい字の方や、華奢なお身体で豪快な字を書かれる方、皆さんの長い人生経験が紙面に表現されていて感銘を受けます。
半紙で練習した後に綺麗な春色の半紙に清書して、ご家族へのお土産に。
「これまでの作品はお父さんが全部取ってくれています。」「いつも家で飾っています。」などと言葉をかけていただき会話も弾みます。
レッスンの最後には、所長さんやスタッフさんを始めこの日同席した方全員に直筆のしおりをプレゼントしました。
所長さんが、お一人お一人に合う言葉を選んでユーモアたっぷりに発表、「保護のために透明フィルムでパウチして紐をつけてお渡しします」と言って下さり、皆さん歓声を上げて喜んでいらっしゃいました。
書道を通じてご家庭にも優しい風が吹き込まれたならとても嬉しく思います。
こうした手書きの字というのは、人の心を伝えるものなのでしょう。
デザイン書のご用命をいただくことも多くあります。
ご依頼の一つ一つにクライアントさんの熱い情熱を感じ、ご意向に沿うものが出来るよう真摯に向き合っています。
今回は東京と広島、ご依頼いただいた場所になぜか不思議な共通点がありました。
(photo by yasuaki hioki)
広島県呉市、瀬戸内海に浮かぶ『大崎下島』の御手洗(みたらい)地区。
江戸時代より潮待ち、風待ちの港として栄え、『花街』としても歴史のある町並みの残る風情溢れる地域です。
(photo by yasuaki hioki)
美しい瀬戸内の夕景は、幼い頃から何度も訪れた山口県の大島を思い出します。
書は、かつて遊郭だった歴史的建造物を改築してオープンするGalleryにご提供します。
広島県内で唯一存続している大竹市の温かい手漉き和紙を素材に、広島県の県花及び県木である『モミジ』で彩りを添えて。
大島で体感した穏やかな風景、海風、潮の香り、寄せては返す波の音などをイメージし、観光で訪れたお客様にホッとしていただけるような表現が出来たらと思っています。
そしてもう一つはこちらも江戸の風情が色濃く残る下町、東京都江東区の深川。
(出典: www.panoramio.com)
清澄通りに連なる築87年のコンクリート造りの『清澄長屋』は、現代文化の香り溢れるお洒落なカフェなどが続々とオープンし活況が続いています。
近日オープン予定のカスタムバイクショップの改装中の内部。
こちらの店名の題字を手掛けさせていただきます。
( photo by seiji miyagawa)
店長さん自ら、錆びた状態に見える塗装を施して何とも芸術的な木版を創作されました。
歴史的建造物が立ち並ぶ一角に掲げられる大切な看板は縦90㎝×横180㎝の大きなもの。
ここに直書します。
こういったお仕事は一人で取り組む書道とは違い、お客様のご要望を伺い、共に考え、一緒に創り上げていく喜びがあります。
店長さんの熱い想いが躍る看板になりますように、お店を愛しているお客様に気持ちが伝わりますように、私の持てる力を精一杯出し切りたいと思います。
さて、明日は世田谷、下高井戸の月見湯で開催される恒例の銭湯ライブ。
こちらもさまざまな筆文字によって空間をより豊かに演出いたします。
ご都合の合う方は是非お運び下さい。
心よりお待ちしています。
『音屋の風呂屋 ~2015春編~』
【日時】2015年4月21日(火) 開場 17時30分 開演 18時00分
【場所】東京都 下高井戸 月見湯(世田谷区赤堤5-36-16 ℡03‐3321‐6738)
【演奏】miya takehiro / Tahnya / 山口愛 / ハヴケイスケ
【料金】前売 3,000yen 当日 3,500yen 学生(中学生まで)1,500yen(ドリンク込)
【ホストバンド】サルハウス楽団 団長 戎谷俊太 / ギター 君塚世和 / パーカッション 山本淳也 /コントラバス 小谷和秀 / チェロ 薄井信介 / バイオリン 角谷奈緒子
【空間演出】筆文字屋 前田遥水 / 蝋燭屋 トウノワ / 香り屋 fragrance label yes
【音屋の風呂屋~2015春編~LIVEのNew告知PV】 https://youtu.be/fBG_AdeUSIA
◇お問い合わせ・ご予約はこちらまで◇ otoya.group@gmail.com
下高井戸にある書道教室