2017.04.20
4月20日 お手本のない作品展~前編~

 

平安の歌人、在原業平が青紫色の美しい花「かきつばた」の5文字を句の頭において詠んだ折り句。

 

らころも

つつなれにし

ましあれば

るばるきぬる

びをしぞおもふ

(伊勢物語より)

 

「繰り返し着て着慣れた唐衣のように長年連れ添い親しんだ妻が都にいるので、この美しい花を見るとはるばる来た旅路の遠さをしみじみと思うことだ」

 

伝統的な和歌の世界でも歴史の深い言葉遊びの折り句。

紀貫之や松尾芭蕉も粋な折り句を残しています。

日本人は古来より言葉には魂が宿るということを信じ、大切に受け継いできたのではないでしょうか。

先日の書道展では、教室の小さな歌人たちの想いを伝えるカラフルな折り句が並びました。

 

 

©千葉広子

 

贈る相手を考え、普段伝えられない気持ちを折り句にすることの難しさ。

背景のデザインやレイアウトを考えて色付け、文字の練習をして筆入れと、一から自分たちで創り上げたお手本のない作品達です。

 

 

©千葉広子

 

創作の過程で私も目を配りアドバイスをしますが、基本、自由に伸び伸びと書いてもらっています。

筆遊びを通じて書道も上達するものです。

書いている子供も楽しければ、見て下さる方も楽しく、そしてホロリとするものも。

今日は、小学1年生から3年生までの元気いっぱいの子供達の作品をご紹介したいと思います。

(作品には、本人のコメントを添えています。また、学年は本年3月末時点のものです。)

 

 

小学1年 M.Kさん 『うたこ』

大好きなお母さんへ、いつもおいしいごはんを作ってくれてありがとう

 

 

小学1年 N.Kさん 『ちび』

ペットの犬は天国に行っちゃったけど、夢でもいいからまた一緒に遊びたい

 

 

小学2年 S.Hさん 『さやか』

いつも優しいお母さんにありがとうの気持ち

 

 

小学2年 K.Kくん 『てんせい』

同じクラスの優しいてんせい君は、超友達だから書きました

 

 

小学2年 I.Aさん 『ひかり』

可愛い妹に、いつまでも大好きだよと思いながら書きました

 

 

小学2年 S.Mさん 『ゆみこ』

お母さん、全然こわくない人でいてね

 

 

小学2年 S.Sさん 『ここみ』

近所でクラスが一緒の大好きな優しい女の子へ

 

 

小学2年 M.Sさん 『あきこ』

大好きなお母さんへ、今度みんなで行くハワイで楽しく遊びたい

 

 

小学3年 K.Tさん 『レオン』

家で飼ってる犬はとても元気で素直な子。14歳ぐらいまで仲良く遊びたい

 

 

小学3年 R.Kさん 『たけし』

大好きなお父さんに、幸せという気持ちをこめて考えました

 

 

小学3年 S.Hさん 『はるお』

お父さんに、毎日の事をありがとうの気持ちを折り句で伝えました

 

 

小学3年 H.Tさん 『ピース』

可愛いペットのうさぎの元気なところと特徴について

 

 

小学3年 R.Iさん 『あやの』

いつも優しくしてくれるお姉ちゃんに感謝の気持ちを込めて書きました

 

 

小学3年 N.Uさん 『なお』

お父さんとお母さんに今までありがとうという感謝の気持ちをこめて書きました

 

 

小学3年 R.Yさん 『りあん』

いとこに、いつも遊んでくれたり仲良くしてくれてありがとうの気持ちをこめて書きました

 

 

小学3年 R.Iくん 『いいだりお』
自分の名前を使い、今の気持ちを未来の自分に向けて折り句で書いてみた

書道を学びながら日本文化に触れ、子供達が将来、日本に生きていることや日本人として生まれたことを幸せに思えますように。

次回のブログでは、4年生以上のみなさんの作品を公開します。お楽しみに。

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