俳句で『花』といえば『桜』のこと。
『咲』という字の語源は『笑う』という意味で、口元がほころびる様子を花が開くさまに例えたそうです。
日本人であれば誰しもどこか特別な想いを寄せる桜。
その開花を皆が待ちこがれ、満開の桜を見ると心まで明るく華やぎますね。
そんな笑顔が満ちあふれるような展示を目指しました。
©千葉広子
去る4月1日(土)・2日(日)に、世田谷桜上水のむつみ会館と周辺広場で開催された『桜まつり』。
一昨年に引き続き今年も作品を展示させていただきました。
子供から高齢者の方まで、毎年地域住民の方が楽しみにしている桜まつり。
©千葉広子
手作りの美味しい食べ物や飲み物がふるまわれる昔ながらの温かいお祭りは、工夫を凝らしたメニューや楽しい催し物で一日楽しめます。
初日はあいにくの空模様でしたが二日目は快晴。
たくさんの方にご来場いただきました。
開催に尽力された町会の皆さま、頑張った生徒さん、ご協力いただいたご家族を始め関係の皆さまに心より感謝申し上げます。
私は、夢をテーマにした折り句と干支の書を展示。
折り句は、『ゆうゆうと あせらずに歩いて行こう めの前の道は 輝く未来へと続いている』。
©千葉広子
アシスタント講師の横山裕園先生は、昨年度の『第一回全国折り句コンテスト』グランプリ受賞作の折り句と、勇壮な『剛健質実』。
©千葉広子
いつもレッスンでお世話になっている優しい横山先生、この二日間も会場できめ細やかな接客をして下さいました。
インドやバングラデシュから日本に短期滞在している学生のお客様も訪れ、居合わせたみんなで楽しく文化交流。
展覧会は、子供達が日々コツコツと練習してきたことが花開く場であり、その頑張りを周囲が認めて、褒めて、励ますことで更に成長、結実していきます。
見て下さる方に想像を膨らませて楽しんで欲しいという願いから、全ての作品に書き手の写真と想いも添えました。
お父さん、お母さん、そして子供自身も皆さん写真をパシャパシャ、講師冥利に尽きるひととき。
嬉しいご感想も次々にいただきました。
『 作品の一つ一つは「書」だけではなく、内容及び構図まで こだわりを感じて、これらをトータルで「日本の書道」の作品となるのだと感銘した次第です。 素晴らしい作品に瘉されて、本当にありがとうございます。』
『書道を拝見した後、安くて美味しい人情を感じるお祭りにも堪能し、家族全員が大満足な一日になりました。』
『書道にまつわる真面目で堅苦しいイメージを取り払ってくれる感じで楽しかった。元気で明るくて。2日間の展示で終わるのはもったいないなあ。』
そして、両親や兄弟への感謝の気持ちを綴った折り句を目にして涙する方も多くいらっしゃいました。
©千葉広子
『縁ありて花開き 恩ありて実を結ぶ』
次回のブログでは、子供達の『ありがとう』の気持ちのこもった折り句の誌上展覧会を開きたいと思います。
どうぞお楽しみに。
下高井戸にある書道教室