故郷山口県岩国市にある国の名勝『錦帯橋』。
祖母の家が近くだったこともあり、子どもの頃から何度訪れたかわかりません。
今でも帰省する度に必ず立ち寄る、私の最大のパワースポットです。
錦帯橋の北側、武家屋敷の面影を残す吉香公園は、2月の梅に始まり桜、牡丹、藤、ツツジ、菖蒲、紫陽花に秋の紅葉まで四季折々に彩られる美しい公園。
この周辺で開かれていた写生大会には、絵の具セットや画板を持って毎年参加していました。
6年生の時に描いた『錦雲閣』の絵は、担任の先生になぜか大そう褒めていただいた記憶があります。
錦雲閣:旧岩国藩主吉川家の歴代を祀る絵馬堂
2月のはじめ、梅は咲いたかなと、樹齢300年という枝垂れ梅「臥龍梅(がりょうのうめ)」のある洞泉寺に行ってみましたが、まだ少し早かったようでした。
風情のある10本の梅の古木で有名な洞泉寺
3年前の秋には、まだ元気だった父と一緒に隣接する紅葉谷公園へ紅葉狩りに来ました。
父の現役時代の同僚のかたに出会い、笑顔で談笑していた姿が思い出されます。
洞泉寺の入り口には真っ赤なニット帽が可愛いお地蔵さま。
いつも変わらぬ真ん丸な優しいお顔にホッと癒されます。
温暖な岩国も、雪の舞い散る厳しい寒さが続いていたので梅は無理だったかと残念に思っていたら、咲き始めている木を見つけました。
城山へ上るロープウェイ山麓駅そばの白梅
寒風の中、ポツリポツリと可憐に咲く花に待ちわびた春の訪れを感じます。
今回の帰省では、広島の高校時代からの親友が遊びに来てくれて、久しぶりにゆっくり散策することが出来ました。
下の写真はその昔、九州を巡る旅をした時のもの。
撮影場所は阿蘇山の麓でしょうか。
二人乗りで馬に乗り、露天風呂を楽しみ、自由で平和だった時を共に過ごして今でもその当時の気持ちを分かち合える大切な友。
友人は3年前に広島で書道教室を開きました。
そして、師から授けられた雅号が『霄遥』だったと、びっくりした様子のメールが写真と共に届きました。
書道の雅号を師匠からつけていただく場合、師の名の一文字が入ることが多く、弟子には全員同じ一文字が入っていることになります。
私の場合は『水』。友人は『霄』。
そのあと一つの大切な一文字が同じ『遥』であったことに不思議な縁を感じたものでした。
さて、錦帯橋を見て「わぁ懐かしい!」と声を弾ませた彼女。
その下をゆったりと流れる錦川の河原にも降りてみました。
眺めるには翡翠色に澄んだ川も、ゴロゴロした大小の石で敷き詰められた地面は歩くのに緊張感が伴います。
二人ゆっくりと歩く足元から触発されて、浴衣を着せてもらって花火大会に来たことなど楽しかった思い出も次々に甦りました。
テレビにもよく出る、行列が出来るソフトクリーム屋さんを通りかかると、「165種類もあるってすごいね!」と歓声。
普段何気なく通り過ぎていたお店ですが、私も改めて看板を見上げて噴き出しました。
ずっと笑って過ごしていた学生時代に戻ったような心躍る一日を過ごし、エネルギーをチャージ。
近いうちの再会を約束して名残り惜しく別れました。
帰りの東京行きの飛行機は久々の窓側席。
飛び立つと雲の合間から穏やかな瀬戸内海が広がりました。
しみじみと故郷のありがたさを感じます。
羽田空港に近づくと一変する景色。
気合いが入ります。
さあ、寒い冬もあと少し、インフルエンザやノロウイルスなどが猛威を振るっていますが、皆さん手洗いや衛生に気をつけ頑張って乗り切りましょう。
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下高井戸にある書道教室