明日は大晦日。
皆さまにとって2015年はどのような一年だったでしょうか。
お世話になった皆さま、このサイトを通じて応援して下さった皆さま、大変ありがとうございました。
書道教室の子供達のおけいこ納めは書初めの集中練習でした。
普段と違う、大きな書初め用紙に向かって頑張り、熱気あふれるおけいこになりました。
大きな紙に大きな字を書くことは、おさえや払い、はねなどの筆づかいや筆圧の加減などを身につける絶好の機会。
そして学校やコンクールで展示される書初めは、日頃の学習の成果を発表する晴れ舞台でもあります。
一生懸命書くうちに紙の山に。
「あっ失敗!」、「背中が痛ーい」、「あー緊張する!」などの声も飛び交う活気ある場。
それぞれの課題に立ち向かっている姿に毎年心洗われる思いです。
低学年の鉛筆の書初めも、消しゴムを使ってはいけないという学校の決まりがあり、お手本を真横において間違えないように真剣勝負。
私立小学校2年生のKちゃんは、コンクールのための大きな作品に挑戦。
どれが良く書けたかなと悩む可愛い姿。
お友達にも感想を聞いて意見交換。
お友達同士で批正し合うこともとてもいい勉強になります。
本来書初めとは、新しい年の繁栄や自身の向上を願うため、元日の朝に汲んだ水「若水」で墨をすり、年神様のいる恵方に向かって祝賀や詩歌を書くという宮中行事に由来します。
現在では、冬休みの学校の宿題の定番となり元の意味とは変化していますが、新年の抱負などを書初めすることは残していきたい伝統ですね。
新年最初の書道教室では、羽子板に木簡墨で書初め。
書道用の羽子板には、子供が喜びそうなカラフルな羽の付いた玉もセットされていました。
この黒い玉は、「無患子(むくろじ)」という木の種で、その字の通り「子供が患わ無い」という無病息災のお守りになったそうです。
美しい羽子板は、女の赤ちゃんが生まれて初めて迎えるお正月に贈る縁起物。
生まれたばかりの 赤ちゃんが 健やかに育ちますようにと願いを込めて飾りますが、こちらも最近はあまり見かけなくなりましたね。
年代物の立派な羽子板を見せてもらって興味津々の子供達。
みんな来年も笑顔で元気に過ごせますように。
こうして最後のおけいこが終わり、書道教室のある世田谷・下高井戸の年末の風物詩『しもたかフィル』の第九公演を聴いて今年を締めくくりました。
下高井戸商店街の真ん中でり響く壮大なオーケストラと合唱団の調べに足を止めて聴き入る人・人・人。
第九の感動を胸に、携わらせていただいた看板を眺めながら帰途につきました。
来年は、3月26日(土)・27日(日)に開催される『第41回しもたか大さくら祭り』と同日程で、『桜まつり書展』を開催します。
遥水書道教室の小学生から一般までバラエティに富んだ作品が並びます。
『しもたか大さくら祭り』とあわせて、是非お立ち寄り下さい。
【桜まつり書展】
日時 2016年 3月26日(土)10:00~20:00・27日(日)10:00~17:00
場所 下高井戸コワーキングスペースinvent (〒156-0043 東京都世田谷区松原3-30-10-2F)
京王線・東急世田谷線下高井戸駅より徒歩1分
それでは皆さま、どうぞよいお年をお迎え下さい。
2016年が希望に満ちて輝ける年になりますように。
下高井戸にある書道教室